宝物
産まれてきてよかったと思えるような、記憶やものを繋いで生きてる。足場が悪くて険しい道にいても、永遠の輝きを放つ宝物に出会うためなら、と思ってしまうほど。なんだか宝探しみたいな人生かもしれない。
キャンドル
月の綺麗な日に灯したキャンドル。カーテンがふわりと靡き、心地よい風が部屋の中へ、夏の空気を一身に纏ったキャンドル。そんな一瞬の出来事が、小さな灯火が、私の心までもを照らしていた。
たくさんの想い出
想い出に助けられて踏み出せた朝、想い出に潰れてしまいそうな午後。人生という一人の私を、ずっとずっと、続く日々の中で過ごしていくのだろう。だけど、今ですら、不安を抱えたままで、優しい言葉が嘘に思えて、だけどこうやって、文字を吐き出してる。生きることに意味を見いだせないから、前に進む方法がわからなくて立ち尽くすしかなくなって、悲しいとか辛いとかじゃなく、解決策が見当たらないんだ。深い森の奥に迷い込んでしまったみたいな、そんな漠然とした今日をまた明日に繋いでいく。キラキラっとした君を見て、足を引っ張るんじゃ無いかって怖くなった。いつから夢を見られなくなったんだろう、夢をみることが悪いことみたいに見られるようになったのは何歳からだったかな。前よりは、多分足取りは軽くなったはずなんだ。だけど、ずっと閉じこもってたら歩き方を忘れてしまったみたい。焦ってる、21歳になって、人生が自分だけの責任で進んでいくことに気がついて、そんなうじうじした悩みをずっと考えてる。ゆっくりじゃもう遅い、一歩一歩じゃ置いていかれる、そんな社会の最中に今から入るんだ。
冬になったら
また、君と同じ星空の下で会えるだろうか。風に靡く日々はあっという間に過ぎていって、あの冬の日から1年という言葉を使えるようになってしまったよ。大切な思い出は抱きしめて、今年も冬を越えるんだ。
また会いましょう
自分の認識する範囲が広くなればなるほど、経験や人間関係を積むほどに、自分にも他人にも深入りせず、快適に日々を過ごせる方法を見つけて、社会に溶け込んで生きていく。それでいいの、みんなそうだから。だけど少し寂しいよね。自分の人生だからさ。
だから、またいつか
昔の自分と笑って、出会えますように。