時間は驚くほどあっという間に過ぎてゆく。
寝てるときの時間ほど短いものはない。
もっと寝たいという欲が朝から部屋に充満している。
もっと寝たい。
もっと家族と過ごしたい。
もっと友達と話していたい。
もっと愛犬を愛でていたい。
もっともっと、生きていたい。
時間よ、止まってくれ。
人間の命は短い。
たとえ、健康な体でいたとしても、百年経てば絶えてしまう。
だから、愛した人間が逝ったときは、本当に悲しかった。
だから、人間は嫌いだ。
すぐ尽きる命のくせに、長生きしようとする。
そして、わたしを笑わせようとしてくる。
わたしの笑顔が見たいんだとか。
その人間は人一倍明るかった。
キラキラしてて、声も大きくて、ちょっとドジなところがあった。
だから、もうそばにいてはいけないと思うのに、その人間は毎日やってくる。
フフッ
降参だ。 わたしはまた、人間を愛した。
私はいつも、日記をつける。
誰かに見られたくないから、引き出しの1番下に隠している。
私は、生まれてから一度も外に出たことがない。
でも、窓はあるから、陽の光は毎日浴びてるし、開けることもできるから、風もはいってくる。
でも、外にいる気がしない。
中だから。
そして、毎日の楽しみが日記を書くことになった。
私は残り少ない命だから、安静にしてないと、長く生きられない。
お父さんやお母さんを悲しませたくないから、安静にしなきゃならなかったけど、お医者さんが正直に話してくれた。
私は、安静にしててもしてなくても、もうあまり日数は残ってないらしい、と。
そして、私は安静にしてなくても同じなら、外で遊んでもいいのではと思い、こっそり部屋を出た。
初めて外に出た。
風が気持ちよくて、陽の光を真上から浴びて、大きく息を吸って吐いた。
木に寄り掛かって上を見た。
木漏れ日が眩しかった。
その時、ふっと地面に頭がついた。
目が覚めたら、夜だった。
そして、お父さんとお母さんがとなりにいた。
すごく泣いてて、あ、もう逝くんだとおもった。
でも、もう、悔いはない。
でも、名残惜しいな。
お父さん、お母さん、大好きだよ。
これが、私の日記帳。
僕は、言葉をちゃんと話せない。
外国から帰ってきたばかりだから、日本語は練習しないと
いけない。
そんな僕が、ある人に初恋をした。
その子は僕にとてもよくしてくれた。
いつも一緒だった。
それなのに、急に転校が決まって、僕は落ち込んだ。
でも、落ち込んでいては心配かけるだけだから、なるべく明るく振る舞った。
そして、お別れの日はきた。
僕は誰もいないところに、その子を呼び出して、〝さよなら〟と言う前に、大きな声でいった。
大好きだったよ!! と。
ふと、空を見上げた。
そこには、雲ひとつなかった。
そして、少しだけ、寂しい感じがした。
昨日は曇りだった。
曇りは曇りで、モヤモヤした。
一昨日は晴れていた。
そして、少しだけ雲があった。
その日は、僕の大切な日だった。
やっぱり、空模様は、少し雲があったほうがいいのかな。