「夏の忘れ物を探しに」
もっと
ずっと、ずっと昔だよ
君が落とした涙も、砂場に描いた絵も
ここからは、早口で読んでみて…
砂時計返したら
小さなスコップだっていらないくらい
夢中で、国を作ったっけ?
ただ、通過していく水に、はしゃいだり
字は書けなくても
上手く説明しなくても
笑い合って無邪気だった
仲間に入れずに
違う砂時計は、装飾が見たことない程に繊細で…
何が違うかなんて無い
守られながら自由にいた
自由に作った分だけ
楽しさは目に写り写真を超えた記憶なんだ、きっと
手触りも、笑い声も、右に誰がいたかも鮮明で
砂粒ひとつひとつに、つまってる
今じゃ自由に、昔へ行ける思考に
今じゃ不自由さも、感じる落ちる速度も
いつかの雨かな?なんて「降る」に変換したり
砂時計は落ちるというより
降っている思い出に見えるよ
ある意味自由は広がって、手の中にあるから
忘れ物は
幼い面影
忘れ物は
何も考え無い事だよ。
それを、忘れない様にと
忘れた頃に
自分の中を探すから
忘れ物は無いよ。
「8月31日、午後5時」
夏休みが終わり
あくび交じりの夏
ちらほらと、神社の祭りが
花火の後の
線香花火みたいに、咲いて賑わう
明日から9月なんだと
まだ感じる事無い日暮れ
誰かの帰り道
誰かの夕食の支度
誰かの行き詰り
誰かのポストと願い
誰かとトンボ
日が暮れ、9月が来るのだと
カレンダーを、めくる音が世にある。
「ふたり」
ふたりでいると
相手の世界観の中にいるようだ
ふたりになると
自分の気持ちが話していないのに、伝わりそうだ
ふたりだから
補え合えて、シーソーに乗り遊んでいるようだ。
「心の中の風景は」
落ち着いてる
今まで固めすぎた
考えや思考は柔らかになり
好きも嫌いも無い
世界に
今、いれている気がする
見えないから、確信は無いけれど
沢山、試行錯誤してきた自分を
そして
出逢った数の学び
ひとりひとりの深さに触れ
変わり続けて行く所
良さを手放さずに育てる感覚
自分の、心をコントロール出来るのは
自分しかいないことに
自由さを感じてます。
「夏草」
真夏の陽射し
土砂降りの雨
夏草達が
ぐんぐんのびていく
「強いな…」
「たくましい」
夏草。