Chi garden

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「夏の忘れ物を探しに」


もっと

ずっと、ずっと昔だよ

君が落とした涙も、砂場に描いた絵も

ここからは、早口で読んでみて…



砂時計返したら

小さなスコップだっていらないくらい

夢中で、国を作ったっけ?

ただ、通過していく水に、はしゃいだり

字は書けなくても

上手く説明しなくても

笑い合って無邪気だった

仲間に入れずに

違う砂時計は、装飾が見たことない程に繊細で…


何が違うかなんて無い

守られながら自由にいた

自由に作った分だけ

楽しさは目に写り写真を超えた記憶なんだ、きっと

手触りも、笑い声も、右に誰がいたかも鮮明で

砂粒ひとつひとつに、つまってる


今じゃ自由に、昔へ行ける思考に

今じゃ不自由さも、感じる落ちる速度も

いつかの雨かな?なんて「降る」に変換したり

砂時計は落ちるというより

降っている思い出に見えるよ

ある意味自由は広がって、手の中にあるから


忘れ物は

幼い面影

忘れ物は

何も考え無い事だよ。

それを、忘れない様にと

忘れた頃に

自分の中を探すから

忘れ物は無いよ。



9/1/2025, 12:56:06 PM