「雨の香り、涙の跡」
パーカーも傘も君で
それだけ。
僕等は、出会い
僕等は、違う
「僕」と「君」に戻り…。
「雨の香り、涙の跡」は、「君」。
大丈夫だよ
僕は、大丈夫だから
泣かないで
そのまま「君」を、続けて…
雨が降り
君が香り
僕を振り
君が涙し
僕は、もう触れられないから
傘で、雨に濡れぬ様に…
それしか出来ないけど
「君」の笑顔が僕に
「優しすぎ」と言う
涙の跡の、後で。
「糸」
あの歌
深くて
好きです。
「届かないのに」
買い物に行くと、よく出会う
小さな手を伸ばし
届きそうで
届かない姿に。
「最近、気に入ってるキャラクターなのかな?」
とか
「誰かに、プレゼントかな?」
とか…
気になる前に、体は動く
いくつか、取り
「どれが、良かったかな?」
と
慣れた体は、セリフを付け加える。
小さな瞳が、恥ずかしそうに
ふっ、と思い出し
指を差し
「これかな?大丈夫だよ、ちゃんと戻しておくから」
たまに、そのまま恥ずかしそうに去る姿
たまに、礼儀良く「ありがとうございます」の姿
たまに、「横のも、見たい」の無邪気な姿
届かないを
救ってくれたり
助けてくれたから
今の、自分がいる、きっと。
そんな風に思いながら
また、買い物「なんだっけ?」
と、思い出しながら
歩いていく。
「届かない」と知っているのは
「届いた」を、知っているからかもしれない。
もしくは
「期待」や「空想」が、大きすぎた時
もしくは
「任せた」という、願いなのかもしれない。
(ちょっと、長くなりました、すみません)
(読んで頂き、ありがとうございます)
(「届きました」ね)
「記憶の地図」
「感情」と友に、箱の中にある。
何億、記された?
僕だけの
私だけの
「記憶」達。
地図に記された
遠い場面
まだ、昨日みたいな場面
記憶は、思い出すから、記憶になる
思い出す記憶が
嬉しかった事
楽しかった事
成し遂げた時
流せた時
あの海
あの山
その記憶の地図は
オリジナルです。
「マグカップ」
眠る前に、お気に入りのマグカップで、あったかいお茶を
飲みます。
「今日も、1日、お疲れ様」
と、マグカップとの時間。
湯気に、ほっこり
気持ちも、ほっこりします。
マグカップに映る、照明は
夜の星で。
それを、湯気越しに見つめながら
ふ〜っと、息を吹き
ちょっと、大切なマグカップ時間です。