Chi garden

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「届かないのに」



買い物に行くと、よく出会う


小さな手を伸ばし


届きそうで


届かない姿に。



「最近、気に入ってるキャラクターなのかな?」

とか

「誰かに、プレゼントかな?」

とか…

気になる前に、体は動く



いくつか、取り

「どれが、良かったかな?」



慣れた体は、セリフを付け加える。



小さな瞳が、恥ずかしそうに

ふっ、と思い出し

指を差し


「これかな?大丈夫だよ、ちゃんと戻しておくから」


たまに、そのまま恥ずかしそうに去る姿

たまに、礼儀良く「ありがとうございます」の姿

たまに、「横のも、見たい」の無邪気な姿


届かないを

救ってくれたり

助けてくれたから


今の、自分がいる、きっと。

そんな風に思いながら


また、買い物「なんだっけ?」

と、思い出しながら


歩いていく。


「届かない」と知っているのは

「届いた」を、知っているからかもしれない。


もしくは

「期待」や「空想」が、大きすぎた時


もしくは

「任せた」という、願いなのかもしれない。


(ちょっと、長くなりました、すみません)

(読んで頂き、ありがとうございます)

(「届きました」ね)

6/17/2025, 10:28:45 AM