天国と地獄
私は水面の上で立っている。水なのに白色で、影は藍色だ。ここは、なんだか凄く明るい。もしかしたらここが天国なのかもしれない。いや、違う。ここは、天国じゃない。
「天国にしてはあまりにも明るすぎる」
ここは……地獄だ。死んだら天国か地獄、私が想像した方にいけたのに。私が想像していたのは地獄だったのだ。私は想像できなかった希望や光というものが。
そう思った瞬間ドロっと身体が溶けだした。背後の影の藍色が濃くなり気づいたときには姿を消していた。
愛があればなんでもできる?
わたしは愛があればなんでも可能性は広げられると思うの。そうだ。ママに聞こう。
「ママ。愛があればなんでもできるの?」
母は、それには答えずに優しく微笑んで、わたしの頭を撫でた。母は、いつも言う。あなたのためならなんだってすると。ママは、わたしを愛しているのだと。
もしかしたら、愛があればなんでもできるというのはこのことなのだろうか。
母は、わたしの質問に少し待ってから答えた。
「お母さんも人間だからできないことはあるわ。でも、あなたのためだったら本当になんでもするかもね」
わたしは、その言葉を聞いた途端背筋に寒気が走った。
お母さんは、いたずらっぽく笑った。
6日間お休みします。
「後悔」
彼女は金髪の髪をなびかせて、だだっ広い草原の丘の中央に立つ。
私はいま後悔していることは、ない。
いろんなことを乗り越えて今の自分はいるから、昔の後悔もいまの私でかき消されるくらい輝いているから。これからなにが起きるかまったく分からないけれど、その度に前に進んでいける自分でありたいと思った。
風に身をまかせて、
彼女はホウキに跨り飛んでいた。いつ攻撃かきてもおかしくはない。全方向に意識を集中させ、わずかな気配や音にも敏感になる。そして彼女は、ゆっくりと深呼吸をし、前を向いた。
おうち時間でやりたいこと
明日はどんな一日になるのかな。私はそんなことを考えて、ぼんやりとした頭を上げた。14時30分。もう、こんな時間か。とくに、やりたいこと……出来なかったな。