天国と地獄私は水面の上で立っている。水なのに白色で、影は藍色だ。ここは、なんだか凄く明るい。もしかしたらここが天国なのかもしれない。いや、違う。ここは、天国じゃない。「天国にしてはあまりにも明るすぎる」ここは……地獄だ。死んだら天国か地獄、私が想像した方にいけたのに。私が想像していたのは地獄だったのだ。私は想像できなかった希望や光というものが。 そう思った瞬間ドロっと身体が溶けだした。背後の影の藍色が濃くなり気づいたときには姿を消していた。
5/27/2023, 11:21:35 AM