あんたいとるど

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5/15/2026, 8:45:33 AM

「毎年夏休み、戻ってきてね!」

最後に君はそう言って僕を見送ってくれた。

小学生の僕らにとって生まれた時からずっと一緒だった友達と別れるのは辛かったがもう中学生なのでそんなこと言ってられない。

そして、僕はその地を後にした。

東京に行ってからは何もかも新鮮で全てが素晴らしく感じた。
学校でできた友人と毎日のように遊び、時間がどんどんと過ぎていった。

夏休み、僕はあの場所へ行かなかった。

その次の年も、またその次も。

いつしかそんな約束なんて忘れてしまった。


そして月日が経ち、僕は高校を卒業した。

中学高校を共にした仲間との別れ。
きっと、数日後にはまた遊んでいるだろうがそれでも思い出が次々と溢れてきて泣けてきた。

そんな時、ふと、彼女の存在を思い出した。


夏休みに帰ると言って帰った年は一度もない。


「...久しぶりに帰るか。」












『次は〇〇〜〇〇〜』


いつの間にか目的地に着いていたようだ。


なんとも言えない気持ちとともにホームに降り立つ。


桜が咲き乱れる綺麗な山々が見えた。



「かえって、これた...」



懐かしい景色に鼻の奥がツンとする。


いけない、感動するのは会ってからにしないと。




そして住んでいた町に向かい、彼女の家を訪ねた。
表札も外見もそのまま。

「よし。」






ピーンポーン
































訪問が終わり、帰り道。

彼は帰る前に昔よく遊んでいた河原に来て散歩をしていた。


冷たい風が頬を撫でる。







「あら、流星くん?どうしたの..?」

彼女の母親は驚いたようにこちらを見つめその後悲しそうに顔を歪めた。

「早ければねぇ、でも嬉しいわ。帰ってきてくれて。」






話を聞くと彼女は重い病気にかかってなくなってしまったそうだ。





彼は酷く後悔した。


なぜ、なぜもっと早く帰ることができなかった。

なぜ、彼女が死んでしまうのだ。

なぜ、なぜ......









気づいたら彼の下半身は川の中に入っていた。
桜が流れてゆく。



風が吹く。

暖かい風。

慰めてくれるかのような優しい風であった。


頬を生暖かいものが伝う。




「ごめんな、すぐそっちに行くよ。」


























🌕





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3/23/2026, 11:53:32 AM

特別な存在

「貴方が頼り。貴方しか居ないの。」

そう言ったとき、彼は少しだけ驚いた顔をした。

あ、と思った。

この人、こういう言葉に弱いんだなって。

なんとなく、分かった。

別に計算して言ったわけじゃない。
ただ、そばにいてほしくて言っただけ。



たぶん。





「本当に、私、貴方しかいないから」

そう続けると、彼は少し困ったように笑って、
「大丈夫、俺がいるよ」って言った。

やっぱり優しい人だと思う。

優しいし、ちゃんと話を聞いてくれるし、
私が少しでも落ち込んでるとすぐ気づく。

こういう人って、あんまりいない。

だから、つい頼ってしまう。

帰り道も一緒に歩いて、
他愛ない話をして、
たまにコンビニに寄って。

普通のことなのに、
なんとなく安心する。

「今日もありがとう」

そう言うと、彼は少し照れた顔をする。

その顔を見ると、
なんだか胸の奥が落ち着く。

ああ、この人は離れないな、と思う。

次の日も、その次の日も、
同じように話して、
同じように笑って、
同じように頼る。

「ごめんね、また頼っちゃった」

「いいよ」

「ほんと?」

「うん、君が必要なら」

そう言われると、
少しだけ安心する。

必要って言葉、いいなと思う。

必要って言われると、
なんとなく、繋がってる気がする。

ある日、彼がぽつりと聞いた。

「君は俺がいなければ生きていけないんだよね…?」

少し不安そうな声だった。

どうしてそんなこと聞くんだろうと思ったけど、
すぐに分かった。

確認したいんだ。

自分が、特別かどうか。

私は少し考えてから、笑った。

「うん、たぶん」

それから少し間を空けて、

「貴方が一番頼りだよ」

彼は安心したように笑った。

それを見て、
私も少しだけ安心する。

この人は、まだ離れない。

特別な存在って、
たぶんこういうことなんだと思う。

ずっとそばにいてくれて、
ずっと頼られて、
ずっと必要だと思ってくれる人。

夜、メッセージを送る。

今日はありがとう

すぐに返信が来る。

こちらこそ。いつでも頼ってね

スマホを閉じながら、
小さく息を吐く。

大丈夫。

この人は、まだ私のそばにいる。

3/2/2026, 12:05:40 PM

たったひとつの希望

「貴方が頼り。貴方しか居ないの。」
彼女にそう言われた瞬間俺は今までの人生全てが報われた気がした。
俺が唯一の希望。
俺がいないと生きていけない。
彼女は、俺を求めてくれている。
それだけで俺はほかのことがどうでも良くなった。
俺のそばに居てくれればいい。
離れないで、いかないで、俺のそばにいて、、、、
「君は俺がいなければ生きていけないんだよね...?」
俺は真顔で別れを告げる彼女にそう言った。
「ごめんなさい。貴方の束縛には耐えられない。さようなら」

どうやら救われていたのは俺の方だった。








適当ですが初投稿です✨️よろしくお願いします🙇🏻‍♀️՞