心の片隅で
心を後ろから刺されると
数cm程度から零れ落ちる何か。
何が入ってるかも分からない
玉手箱のようで夢のないもの。
心の中をそっと除けば、
入れた覚えのないゴミの山
今の心に名前を呼ぶなら
ゴミ箱ってお似合いの言葉。
喉が唸るには十分なようで、
宝物だったものもゴミ箱の中、
消えてないけど埋もれたものたち。
片隅できっと輝いているのに、
目を逸らし続けて何も無い明日を見る
雪の静寂
広がる景色は時に残酷で
滲んだ世界を雪は包む。
祈りの宛先はなくて、
錆びた玉座に朝日を捨てる。
世界は進み続けるのに
目の前の世界は時を止めてしまった。
愛したものは、
どれだけ歩んでも戻ることはなくて。
理解しても終わりは喉を通らなくて
誰もいなくなったこの場所で。
誰かがいた跡をなぞろう、
今日も雪が降る、
静かに声を包み残酷な世界を隠す。
君が見た夢
君に届く声がなくとも伝えたい
君が見た夢は、夢物語なんかじゃないことを。
君が夢を傷つけた日を今も思い出す、
聞こえるのは薄ら笑いの君の声と
震える肩に落ちた雨の音だった。
誰かに夢を壊される前に、
君はその手で夢を壊してしまった。
僕は君の手を抱き締められなかった、
そんな腑抜けた僕の手は、
ひしゃげた君の夢を拾い上げて
君が見た夢を紡いだ。
僕は君の手を抱きしめるように
紡いだ夢を君に捧ぐ。
明日への光
想いの色をこのキャンパスへ落とす
明日が来なくなるその時まで
それが光だと、信じている。
あなたを想うこの気持ちは
途切れることはないのに、
あなたは私の記憶から消えてゆく
あなたを描く度、薄れてしまう。
けれど、あなたは
忘れられることを、望んでいた気がして
私の中からあなたが消えても
ただ、愛おしく思う気持ちだけを連れて、
またあなたという光を描く。
遠い鐘の音
君の笑顔が浮かぶ度
泣き叫びそうになる心の声
変わらない君の姿と
変わってく僕の姿
また遠くなる。
大きなもみの木の下で、
鳴り響く鐘の音だけを連れて
今も君がここで生きてしまうんだ。
次の冬には君を忘れられたら、
何度も思って叶えられなかった願い
行方も知らない遠くの鐘の音
耳に届くから忘れられないよ、
君を生かしてごめんね。