※グロテスクな表現が含まれます。
カン、カン、キ---、、バンッ。……コツコツコツ、カラン、、、ギギギィ------ガシャン――ドスッ、ベチャァ……ツ----、
古びた階段をのぼる。
ドアを開ける。
ドアを閉める。
少し風を感じ、歩き出す。
フェンスに寄りかかる。
――外れる。
投げ出される身体。
スローモーションのように落下する。
……あぁ、、先に落ちたフェンス。
そんな音を片耳に世界(トキ)に身を任せ、僕は落ちる。
落ちて、
落ちて、
あ、落ちた。
闇夜に響く鈍い音。
同時に感じた内蔵が潰れる音。
一連の流れを経て流れる鮮血。
人間とは美しい。
そんなことを考えながら、
今日、僕はこの世から落ちた。
わたしのゆめ
おおきくなったらおはなやさんになりたいですっ!
わたしのゆめ
大きくなったらけいさつ官になりたいです!
私のゆめ
大きくなったらせんせーみたいなやさしいせんせーになりたいです!
私の夢
人のためになりたいです。
私の夢
絵を描くことが好きなので、デザイナーになりたいと思っています。
私の願い
とりあえずいい企業に就きたいと思いますー。
私の願い
結婚したいです。
私の願い
これからもずっと幸せでいたいです。
私の願い
おじいさんがあっちでも幸せでありますように。
私の願い
おじいさんに笑顔で会いたい。
1年前の僕。
1年前の僕を嘘偽りなく話そう。
簡潔的に言うと死のうとしていた。
毒親とまではいかないが変なところで厳しい親に育てられた。
それの積み重ねが耐えきれず
僕は気がついたら廃校舎の屋上に向かっていた。
――先客がいた。
フェンスの向こう側に立つその子は僕がドアを開けると、力無く振り向いて
「君も……?ふふっ、私と一緒だね」
と言った。
この死に間際で笑ったのだった。その儚げな笑顔に惹かれた。
この子をここで死なせちゃいけないと、咄嗟に言葉が出た
「君となら生きていける気がする。」
「え?」
「なんだか、、なぜか分からないけど、そんな気がする。今更だけど僕と生きてみないか?」
そして、僕は今、間違いなく"現在(イマ)"を生きている。
君と一緒に。
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1年前の私。
1年前の私は死んだように生きていた。
親や先生の期待という名の重圧に押しつぶされて私は死を決意した。
廃校舎の屋上。私が小さい頃から幽霊が出ると噂のこの校舎は人はそうそう近寄らない。
誰にも迷惑かけない死に場所だと思ってここにした。
さぁ死のう。
その時後ろの方で音がした。
疲れきった表情の君が少し驚いた顔で私を見ていた。
「君も……?ふふっ、私と一緒だね」
そんな言葉がこぼれ落ちた。
「君となら生きていける気がする。」
「え?」
「なんだか、、なぜか分からないけど、そんな気がする。今更だけど僕と生きてみないか?」
君にそう言われた時、私はなんの冗談だと思った。
同時に私の居場所はここだと思った。
そして、私は今、間違いなく"此処(イマ)"を生きている。
君と一緒に。
私の部屋は散らかってる。
ほんとに、JKとは思えないほどの散乱ぶりだ。
でも、それでもたったひとつだけ、
何があっても整頓してあるところがある。
本棚だ。
私の好きな本。私の愛する本たちが今日も綺麗に並んでいる。
【お題・あいまいな空】
今朝の天気は雨だった。
雨音と少しの湿り気が僕の目覚ましだった。
低気圧に苦しめられ、これから学校だという憂鬱な気持ちを胸に起き上がる。
お昼の天気は曇りだった。
雨はやんだが湿り気が一層強くなっていた。
好きな子と話した。
雨上がりの不快感をよそに僕の心は舞い上がっていた。
夕方。大きく輝かしい夕日がみえた。
いつか君と一緒に見てみたいと思った。
今夜の空はまだわからない。
けど、きっと綺麗な星空が見えるんだろうな。