そー

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7/18/2025, 5:59:41 AM

セミの声、夏だなぁ。

野球の掛け声、夏だなぁ。

入道雲、夏だなぁ。

揺れる木陰、夏だなぁ

放課後の教室。
窓の外に耽ける。
今日の日を振り返り、涙する。
明日は休みだからと言い聞かせて、
明明後日を考え、またひとつ涙する。











ようやく手枷が外れた。
どこからこんなものを持ってきたのか。
外はもう真っ暗で、コオロギが鳴いている。
血まみれの腕や顔を見て、
どう言い訳しようかと考える帰り道。
教室で目立つ真っ黒な自分の机を残して。

7/16/2025, 11:21:18 PM

学校の授業が頭に入らない。
昨日もそうだ。
その前も。
なにか知らない"記憶"が頭に入ってきて、
その"記憶"で全てを埋めつくされて、
何も起きていないのに何かが起きたと思ってしまう。
目を開けたまま夢を見ているよう。

今日、事件が起きた。
駅から学校に向かっている途中で通り魔に刺されたらしい。
気がつくと、病院にいた。
幸いにも軽症で、内蔵は無事だった。
問題があるとすれば、前述した所謂"白昼夢"で一度、刺されたことがあるということだった。
その"記憶"では誰かに刺されて、その犯人がテレビで名前を言われていたところまでの記憶だった。
どれを思い出しながら考える。
・いつ起きたか。
・どこで起きたか。
・犯人は誰だったか。
それを思い出したところでテレビでニュースが流れた。
どうやら犯人が捕まったらしい。
私は時刻、細かい場所、犯人の顔や名前。
それを"記憶"と照らし合わせる。

違う。

犯人の顔が違う。名前が違う。目が覚めた時刻が違う。
何より、現実では捕まったとあるが"記憶"ではまだ捕まってなかったはずだ。

そしてもうひとつ。
これからこの病院が、テロの攻撃に遭うという"記憶"が流れ込んできていた。

7/15/2025, 4:40:22 PM

あなたとわたし。

二人だけ。

二人だけの世界。

私たちは心が繋がっている。

いつまでも、どこまでも、

私たちの間にある世界。

それは総て、わたしたちの世界。

世界中で、たった二人だけが理解できる。

二人だけの。

7/14/2025, 3:56:10 PM

「あづいぃ…」

昔はもっと涼しかったのに、
今じゃ歩くだけで汗が出るほど外が暑い。
ただの買い物も嫌になるほど、外に出たくなくなる季節。
お向かいさんのお家で育てているヒマワリを見ても、
そのほとんどが暑さにやられてうなだれていた。

あつい
憂鬱な気持ちを我慢して、スーパーに向かって歩き始めた。
何事もなくスーパーに着き、店内に入っていく。
店内は涼しく、さっきまでの憂鬱な気持ちを吹き飛ばしてくれるようだった。
買い物を済ませ、外に出る。
あつい
再びの憂鬱を感じながら家に向かって歩き出す。
その時、とても大事なことを思い出した。

「エアコン…タイマーのセット忘れた……」

7/14/2025, 6:19:44 AM

最近ずっと何かが付いてきてる。
私の後ろ、ピッタリ10メートル。
多分先月くらいから。

先月、友達に肝試しに誘われて、心霊スポットと有名な隣県の○○トンネルというところに行った。
あんまり乗り気じゃ無かったけど、結局ついて行くことにした。
そのトンネルの前に着いて、みんなで進んでいく。
何か起こるかと思ったけど、何事もなく向こう側に着いた。
少しガッカリしながら来た道を引き返し、何事もなく帰ってきた。

それが原因のように思えてきて、そのトンネルを調べる。
すると、半年前に崩落で入口が塞がれてしまっていたらしい。
じゃあ、私たちが行ったトンネルってどこだったんだろう。

………

今日、お祓いをしてもらった。
でも、今日もあの人は着いてくる。
お寺の人に話を聞くと、「お祓いをしたが、手応えがなかった。やはりまだ残っていましたか。」と言ってた。
ヤブの住職だったみたい。

………

トンネルに、行かなきゃ。
返さなきゃ、

………

奪った。

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