今日も快晴
どこまでも青い空
鳥の黒い影が焼けつく
風もなく花もなく
カラカラに渇いて涙もない
ジリジリと陽光にただ責められ
追いたてられて青い空
今日も快晴



快晴(4/13お題)

届けたいの
ここではないどこかへ
あの遥かな青へ
時をかけて翔んでゆけ
どこかも分からずそこへゆきたいと
届けたいの
あの憧れの青へ



遠くの空へ　(4/12お題)

ふらふらと花を渡り歩き
探していたの　きっと
蜘蛛の巣に囚われるその日を
巣の奥で微睡むあなたを
運命の糸ごと全て絡めとって
離さない　絶対に

ひらひらと花を渡り歩き
探していたの　きっと
蜘蛛が食べてくれるその時を
あなたに繋がる細い縁を
絡むその糸を血で染めてでも
離さない　絶対に



赤い糸(6/30お題)

ただの言葉で済むならば
「言霊」などとは呼ばわいぞ
吐き出そうとして喉に詰まる言葉たちが
曖昧な音になって喉を鳴らして消えてゆく
肉を捨てた髑髏は此世の春を歌う
受け入れべからずと互いに相容れぬならば
言葉にできないその言葉
謹んで傾聴しよう
肉を捨てた髑髏が此世の春を歌う



言葉にできない(4/11お題)

軽く聞こえるってわかっているけど
「君に出逢えて生きてて良かった」
いつからか探していたものを見つけたんだ
キャンバスの中にしかないと思っていたもの

君といると　世界を置き去りにしてしまう
暗がりで見つけた光　必死にしがみつく
理性がドロドロに溶けていっても
全て飲み込んで
貪欲な獣の手綱を握っていて欲しい

軽く聞こえるってわかっているけど
「君が居ないともう生きていけない」

君といると　僕の全てが君だけになる
とっくに君に狂っているんだ
君も僕だけになればいいのに
理性がドロドロに溶けていっても
全て受け止めて
貪欲な獣の手綱を離さないで

いつからか探していたものを見つけたんだ
キャンバスの中にしかないと思っていたもの
君にも見せてあげたい
耀かしいこの世界を



生きる意味(4/27お題)