詩栞堂―シカンドウ―

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ただの言葉で済むならば
「言霊」などとは呼ばわいぞ
吐き出そうとして喉に詰まる言葉たちが
曖昧な音になって喉を鳴らして消えてゆく
肉を捨てた髑髏は此世の春を歌う
受け入れべからずと互いに相容れぬならば
言葉にできないその言葉
謹んで傾聴しよう
肉を捨てた髑髏が此世の春を歌う



言葉にできない(4/11お題)

7/10/2024, 9:18:55 AM