詩栞堂―シカンドウ―

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5/27/2024, 11:04:24 PM

きみの運命に少しだけいたずらをしようか
砂時計の砂を少しだけ増やすように
忘れた頃に気付いたらいい
きみが幸せならそれでいいって
そう思っていたいんだ

僕の心を砂時計に隠していくから
砂が落ちきった頃に気付いたらいい

5/27/2024, 8:50:31 AM

満ちては欠ける月に願いを
毎夜姿を変える月に願いを
そしてこの夜に置いていく
想いはこの夜に置いていく
まどろみの中で月に願いを
もう少しこの夢を見させて



月に願いを(お題)

5/21/2024, 8:43:37 AM

今日はこれから何処へ行こうか
背の高いビルたちが青い空を隠しても
太陽はお構いなしに陽炎を産む
からりと鳴るコップの氷が
くらりと心誘う

買ったアイスを食べながら
次は何処へ行こうか
薄ら暗い路地裏を覗いてみるけど
ほら もう夕焼け
早く帰らなくちゃ
からりと焼けたコンクリートの匂いが
くらりと心惑わせる

5/20/2024, 9:12:18 AM

最近調子が悪いので
少しお休みを戴いておりました

夜の夢で月の下
愛しい御方と戯れておりました

真黒な燕になって
猫に食まれておりました

暗く深くどこまでも沈んでおりました

赤い月を未だ見ないので
愛しい御方の御子に逢えるやもしれません

夜の月の下ぽつぽつと輝く花畑
白詰草の季節です。

5/15/2024, 10:59:54 PM


不満ではち切れそうさ
手当たり次第に詰め込んでも埋まらない
満たしてくれ
頭に繋いだ機雷のようなこの感情を
爆発する前に撃ち抜いてくれ

ただ風に身をまかせて流れていく
力強く羽ばたいて
思い思いに往く人々を眺めながら
流れ着くのも風まかせに

不安ではち切れそうさ
ガラクタばかりを詰め込んでもう埋まらない
終わらせてくれ
頭に繋いだ機雷のようなこの感情
飢えて満ちぬこの感情を
撒き散らす前に撃ち抜いてくれ



風に身をまかせ(5/14お題)

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