詩栞堂―シカンドウ―

Open App
4/18/2024, 8:45:53 AM

薄紅色を振り撒いて
春は散る
若緑は萌しても
失くしたものは戻らず



桜散る(お題)

4/16/2024, 12:42:32 PM

朝日の前の霧の海中
赤に燃える雲と霧雨
湿った夏の山の森蔭
晴れた満月と山の影
深々と過行く雪の音

そんな色の夢をみて
ちっぽけな僕よりも
その中にみた 夢を



   (お題:夢見る心)

4/16/2024, 3:44:02 AM

恋をしていた
気高く 強く 美しく
優しくて 残酷な彼に

彼になにかをしたかった
彼に叶うなにかをしたかった
けれども怒らせてばかりで

彼に愛されたかった
彼を愛したかった
けれどもどうやっても 何をしても
平等に
ただ 少し手のかかる可愛い子
それ以上にはなりえない

かみさまに願って小瓶をもらった
せめてこれで
彼を煩わせるものがひとつ減りますように



叶わぬ想い(お題:届かぬ想い)

4/15/2024, 8:41:50 AM

待っていても
見えないなら
両目を閉じて
手を合わせ
海へ投じ
神様へ

願いを叶えに
思いを探しに
両目を閉じて
手を合わせて
底へ



神様へ(お題)

4/11/2024, 8:31:10 AM

花が咲いたら
君のところへゆこう
きっと
全てがうまくいくから
春が来たなら
ほら 手を伸ばして

花が咲いたから
地獄の炎の底へも行こう
きっと
素敵な毎日がまってる
花が咲いたから
花が咲いたから

春はまだかな



春爛漫(お題)

Next