詩栞堂―シカンドウ―

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4/10/2024, 8:24:04 AM

次の休みには
傘を持って土手に行こうか
ささらさやけき花弁の音で
周りの音をかき消して
淡い色で視界を埋めて
あなただけに見惚れさせて

きっと叶わない
次の休みには



次の休みには

4/9/2024, 3:56:17 AM

通りがかりの月に挨拶をして
煌めく星を眺めていた


きらきらと囁く昏い海
ああ
幾多の運命が眠るエーテルの海

通りがかりの月に別れを告げて
滴りおちる
ひとひらの海を
ただ 眺めていた

太陽がやってくるまでの
微睡みのなかで
そこをめざして飛び立つまでは



天道

4/8/2024, 3:37:34 AM

どこか懐かしいような
赤い世界の向こう側
さようなら さようならと
明日を約束する声が聞こえてくる
帰ろう 帰ろう
隘路の影が手招く前に
笑い声は遠ざかる

ああ 沈む夕日が綺麗ね
赤い世界が溶けていく
帰ろう 帰ろう 烏も鳴くのに
なんだか名残惜しくって



沈む夕日(お題)

4/7/2024, 7:43:36 AM

君の目を見つめると
なんだか泣きたい気分になる
落ちていくようなその瞳
今は僕だけのもの


君の目をみつめると(お題)

4/6/2024, 9:14:15 AM




この星空の下で
今 誓いを立てよう
水面に落ちる涙はこれきり置いていくから
どうか見ていて と
冷たい額にそっと口付ける

遠くで夜空を明るく照らす炎
立ち上る煙
この光景を忘れない



星空の下で(お題)

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