詩栞堂―シカンドウ―

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通りがかりの月に挨拶をして
煌めく星を眺めていた


きらきらと囁く昏い海
ああ
幾多の運命が眠るエーテルの海

通りがかりの月に別れを告げて
滴りおちる
ひとひらの海を
ただ 眺めていた

太陽がやってくるまでの
微睡みのなかで
そこをめざして飛び立つまでは



天道

4/9/2024, 3:56:17 AM