今日もきみは気づいてくれない。
いつもみたいに呑気に笑って、おれの手を繋いで。
「どうしたの?」と問う無邪気なきみの声。
このままじゃいけない、そう焦る気持ちがおれを星空の奥へ奥へと進ませる。
いくら暗くたって、きみがいると眠れないだろ。
今日も君は何でもなさそうなふり。
いつもみたいに笑いかけて、君と手を合わせて。
「何でもない」と応える寂しそうな君の声。
このままじゃいけない、そう焦る気持ちが自分を夜の海底に沈める。
いくら明るくたって、君がいないと楽しくない。
今だけは隣で、何もないこの世界に、
二人で浸って。
_2023.12.11「何でもないフリ」
途中まで書いたら カタカナの! 花束 という歌を思い出した。
知ってるよ!って人はハートマークで教えてください。(*´□`*)。
自分達は仲間だ。
俺たちは親友だ。
うちらは友達だ。
わたし達は宝物だ。
結局のところ、どんな関係なんだよ。
_2023.12.10「仲間」
あなたの体温を感じる。
あったかい。
やさしい。
とても綺麗。
純粋無垢。
誰にも触れられたくない。
このままでいてほしい。
自分でもびっくりする。
こんなにも愛情を感じるのは初めて。
手は届かない。
あなたは差し伸べてくれているのかな。
光が輝やきすぎて見えない。
……いや、手が無いのか?
あなたは手を差し伸べないのではなく。
差し伸べられないのか。
あなたは泣いてる?
大丈夫だよ。
手がなくても、抱きしめるんだ。
そうすれば気にせずに済むよ。
手が無くとも、顔に傷ができようと。
頭を剃ろうと、殴ろうと。
イラつくも悲しいも苦しいもあるだろうさ。
でも、最後はやっぱり愛があるんだ。
どんなあなたでも愛そう。
ほら、こっちおいで。
抱きしめるから。
_2023.12.9「手を繋いで」
心で手を繋げれば、それでいい。
「やっと家に帰れるね」
彼女は今幸せだろうか。
「…帰りたくないの?家はそこだよ?」
彼女はこれから幸せにされるだろうか。
「…もしかして、あんたと一緒に行きたいんじゃないの?」
友の声には歓喜もまじる。
「…やっぱりそうなる?」
一緒に行きたいのはわかる。でも私と一緒に行く、というのは一人の夢を破壊することになる。
だったら誰とも一緒に行かず、彼女一人で……いや、それも夢を破壊することになる。
「君の、一緒について行くって気持ちは嬉しい。ありがとう。でもね、ごめんね。
きっと、私よりも君を愛してくれる人はいるだろうし、私は期待と違うかもしれない。
それでも私と行きたいなら、……着いてこればいいよ」
嬉しい!と鳴く彼女に、苦笑しつつ、後ろにいる君が気になった。
「………ありがとう。
……………恨んでいいよ。ごめんね。」
_2023.12.8「ありがとう、ごめんね」
あのたくましい背中が、今はひどく小さく見えた。
縮こまって動かない、君。
泣いてるのかな、と思いながら様子を伺う。泣いてはないみたいだった。
「まじで悲しい時ってさあ、…泣けないんだなあ、
はじめて知ったよ」
「おれさあ、頑張ったんだぜ。
苦手な勉強もさあ、社会の40点、64点になったんだ。運動だって、4日間連続でさむいのに外でて走ったんだ。人間関係も、人が困った時は助けるようにしてるんだ。
なのにさあ、
褒められもありがとうもない。
周りはおれがそういう人間なんだって思ってる。勉強も運動も、道徳的なところも。
全部おれにとっては当たり前なんだ、って。
当たり前なわけねえだろ?あんなに努力して、頑張ったんだぜ?
当たり前、で片付けられるおれって、さあ、」
「…聞いて呆れるか?聞こえてるか?聞こえたらなんでもいいから、返事をして、」
「聞こえてるよ。
あの君が泣くくらいだから、相当がんばったんだね。がんばる、って難しいんだよ。君さ、それを当たり前だって思ってやってるの、すごいんだよ。
でもがんばりすぎは良くないからね、いつか自分を殺めるから。
私が死んでもいいよって言うまで生きてね。
少なくとも私よりは長生きできるでしょ。
死んだ後私と会えたら沢山話聞かせてね。
さよならじゃないよ。また会えるから。
またね。」
男は何度も何度も首を縦に振り、 朝が来るまで泣き続けた。
_2023.12.7「部屋の片隅で」
雰囲気ぶち壊しなこと言っていっすか?
最後の「男は…」で予測変換に「男は」と入れたあと、「黙って」が来たんです。間違えて押しちゃって。
「男は黙って!!」になったんです。
雰囲気ェ…、