TSUBAME

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7/18/2022, 1:04:37 PM

私だけができないことは
いくつも思い当たるのに
私だけができることとなると
それがあるのかさえおぼつかない

私でも 
できること
私だから
できること

それを模索するほうが
堅実的というものだ


#私だけ

7/17/2022, 1:47:34 PM

なぜ赦せるの?
とあなたは訊いた
子どもの頃の記憶は
けっして明るいものばかりではない
あの日々が今も
この人格に影を落としている
それでも今生きていけるのは
恨みの心を捨て 赦したからだ

なぜ赦さなければならないのか
と人は問う
苦しいからだ 
自分を見失うからだ

赦さないでいいんだ
と人は言う
確かに赦すなんて綺麗ごとだ
赦せなくていいんだ

でも 友よ
いつの日か赦さなくてはならない
それは自分の尊厳のためだ
自分というものを生きるためだ
わたしたちは皆
赦されて生きている
あの頃の記憶も傷もすべてが
自分を形造っていることを
あなたはいつの日か
受け入れられるようになる
友よ どうか
その日を信じて待ってほしい


#遠い日の記憶

7/16/2022, 1:48:22 PM

晴れた日の太陽は
あなたの内なる熱
雲に遮られる日は
見透せないあなたの心
雨降りそそぐ日は
あなたの哀れみの涙

いつの時代も人は
見えないなにかを見るために
おのが心の目をひらく
途方に暮れ
人が空を仰ぐとき
それはひとつの祈りである


#空を見上げて心に浮かんだこと

7/14/2022, 2:01:54 PM


あなたのいるこの空は
青く輝くこの空は
十七歳のあの日の空と
なにも変わってはいないのですね
あの夏の日
自分の内にある闇を
遠い空の彼方に向かい
何度うち明けたことでしょう
あなたはただ黙って
わたしの声に耳を傾け
目の前を流れる雲は
哀しいくらいに穏やかで
姿なき慰めを
一心に受けたものでした

あの日に見上げた空と
いま目にしているこの空は
まったく変わるところがない
不思議なくらいに変わらない
変わったのは
わたしの心ばかりです
今はもう 
見上げる空に慰めを求めず
世界に生きる人の一員となり
あなたの心が知りたくて
この青空を見上げています


#目にしているのは

7/13/2022, 12:24:34 PM

なぜ人は
人と比べてでないと
自分を推し量れないのだろう
なぜそこに
自分と比較する対象を
求めてしまうのだろう

人は
どこまでも不確か
不完全
確かな人間は
どこにもいないというのに
優れているだの
劣っているだの
そんな誰かの価値基準に
なんの意味があろうか
周りの声に振り回されず 
自分の声にも惑わされず 
あなたは
ただあなたを生きるのみ


#優越感、劣等感

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