灰の中のきつね

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5/1/2024, 4:08:21 PM

「カラフル」

確かに俺が昨日見たのは
色がたくさんあった景色。
でも誰も信じてくれない、俺は見たんだ。カラフルな世界を。
木は緑で海は青で空は水色でりんごは赤くて…
でもこの色のない世界じゃそれはありえない。
色の名前を知ってるのも俺だけ。
俺らがいる世界は白と黒しかない。
だから生活に彩りを与えたいから俺は「昨日、色がある景色を見たんだ。木は緑でりんごは赤くて…」するとみんなからは「何言ってんだお前。頭おかしいんじゃねーの。」と俺を軽蔑した。
俺は間違ったことなんか言ってない。本当に色があったんだ。

誰も信じてくれないって、こんなに辛いんだ…
俺は事実を言ってるんだよみんな…なのにどうして____?

4/30/2024, 11:33:03 AM

「楽園」


「僕、辛いよ…いま、すごく…」「ば、バカ、んな事言うなよ…」俺の親友は、いじめやら自分のコンプレックスを抱え込んで、病んだ。
「だって……僕が生きてる意味なんて…」もういい、その話をしたら俺もお前も暗くなる。だめだ、言うな。
「最初からなかったんだ…」もう、限界なんだ。と言葉をこぼしたお前を見て、俺はどうしたらいいか分からなくなった。
「ねぇ、お前が殺してくれよ…僕のこと…」「死ぬなんて考えてんじゃねぇぞバカ!!」俺は声を荒げた。
するとお前はハッとしたような顔をして俺を見つめた。
「お前がそんなに死にてーなら、俺が最後にいいとこ見してやる。」「え?」
俺はこいつの腕を掴み、少しの間無言で歩いた。

そして目的地に着いた。
今は夏。だけどここだけは季節外れで桜が咲く。
「さ、さくら…?」「おう」「今夏なのに!…君はやっぱすごいよ!こんなとこ見つけるなんて!」桜を見たお前の顔はさっきの絶望した顔なんかじゃなくて、輝いてた。希望の光に照らされて活き活きしてた。
「ここは楽園だね!!」「あぁ、そうだな」
これからも、輝いてるお前でいてくれ。

4/29/2024, 3:36:48 PM

「風に乗って」

俺は外が嫌いだ
いじめてくる奴らがいるから。
俺は外が嫌いだ
日光が眩しくて、夜は暗くてよく見えないから。
俺は外が嫌いだ
外に行っても何もいいことなんてないから。


でもお前がいるせいで俺は完全に外が嫌いになれない。
お前と一緒にいると楽しいから。
お前と一緒に丘の上に登って遊んだあの日のことが忘れられないから。
お前のせいで俺はまだ少し外が好き。
でもそのお前はもういなくなった。

「馬鹿野郎、なんで俺を置いてくんだよ…俺に外の世界の素晴らしさを教えてくれたのはお前じゃんか、なのに、なのになんで…」
俺は今日も丘の上で泣く。

「なんで」の声に応えるように追い風が吹き始めた。
「そうか、お前は風になったのか。そしてまた俺を応援してくれるんだな。ありがとう」
俺は今日も1歩を踏み出す。
お前と一緒に
風に乗って今日も丘を駆け下りる。
お前と一緒に明日も頑張る。
居ないお前と頑張る。
いつも俺の心の中にお前はいるから


大丈夫、俺はいま、外が好き。

4/28/2024, 10:05:00 AM

刹那

刹那とはとても短い時間のこと、一瞬のこと。
身の回りには刹那が恋しくなる時も嫌いだという時もあるかもしれない。
難しいような言葉だが、意味は決して難しいものでは無い。
きっと今日も昨日も刹那を経験して
明日も刹那を交わすだろう。

4/27/2024, 4:13:31 PM

生きる意味
自分の趣味や楽しみなことを見つけるために人や動物は生きるんだと思う。
それまでに辛いことは沢山あると思うけど
きっといつかは「生きててよかった」って思える日が来るから
その快感を求めて今日も頑張ろうと思えるんだと思う。

出会いあれば別れあり
その経験をすればとても辛かったり嬉しかったりすることがあると思う
だけど誰がどう言おうと自分の人生は自分だけのものだ、他の誰のものでもない。自分で探すんだ、生きる意味を。

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