瑠璃

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12/22/2024, 12:23:00 PM

《この季節に香る》

「さっっむい!!」

冬の冷たい空気の中を足早に帰ってきた君は、鼻を赤くしていた。

「お風呂あったかいよー」

「最高!大好き愛してる!!」


大袈裟な愛の告白を叫ぶ君に思わず笑ってしまう。

直後お風呂場から「柚子湯だー!!」とまた声が。


「12/21は冬至だからねー」

「そうだった!うわぁ、めっちゃいい香り」


子供みたいに無邪気な君の反応と

ゆずの香りを体に纏わせる君を待ちながら、

どうかまた来年もこうして笑い合えることを願っているよ。

12/21/2024, 12:42:05 PM

《空を飛ぶことは出来ない》


苦しい時、私は空を見上げる。

大空は透き通った青い色をして、吹き抜ける風は頬を撫でる。

雄大な空を飛ぶ鳥は自由に羽を広げて遠くへと飛ぶ。

私もあの鳥のように、ここから抜け出してしまいたい。

涙がこぼれないように見上げた空に憧れを抱きながら、

私は翼の代わりに、この足で地を踏みしめ、

また今日を生きてゆく。


私には太陽に向かって飛ぶほどの勇気は無いから。

12/14/2024, 11:25:56 AM

《煌めく世界に》

「イルミネーション見に行かない?」

君がスマホを見せてきて、「コレ見たくない?」と楽しげに誘ってくれた。


「いつ?」

「Xmasに決まってんじゃん!」

Xmasデートだよ!と意気込む君の眼差しに笑っちゃって、

私は「気合い入れすぎじゃない?」なんて茶化した。

君は「好きな子がより可愛く見えるとこに行きたいだけですー!」なんて、小っ恥ずかしい言葉も言うから

本当に聞いてるこっちが恥ずかしくなりそう。

「かっこいいこと言わないでよ、こっちが照れるよ」

「イルミネーションより輝いて見える?」

「少しは恥ずかしがらないの?笑」


毎日が楽しくて、本当に笑ってばかり。

そんな世界を見せてくれたのは他でも無い君のお陰。

言葉になんてできないけど、心の中でなら言えるよ。





イルミネーションより煌めいてる君が居れば、

それだけで幸せになれるんだよ

12/13/2024, 3:04:43 PM

《愛を注いで開く花》


芽吹くか分からない種を播く。

ひたすらに愛を注ぎ、いつか訪れる【その日】を信じて。

馬鹿にされても、自分を。この種を信じて愛を注いだ。


いつか芽吹き、花が開くその日を待ちわびて。


大好きなあの人を信じ、応援してきたことは間違いじゃないと。

いつか必ず、あの人の努力は結ばれると信じて

今日も私はあの人へエールという名前の愛を注ぐ。

12/11/2024, 11:23:20 AM

《仮面の下に画した本音を》


「大丈夫だよ!」

いつも君は笑って言う。


お願いされても断らなくて。

どんなに大変な状況でも、涙を流したとしても、

すぐに笑顔を作って「大丈夫」と言う。

優しくて、自分のことより人のことを思ってしまう君。


何でもないよ、なんて言葉もよく聞いた。

頑張らないと、なんて言葉も聞いた。



でもね。

そんな言葉と表情の裏に隠れた本音を聞かせて欲しい。


「苦しい」「辛い」「悔しい」「嫌だ」「悲しい」


そんな言葉を吐き出す場所に、私はなれないのかな?


励ます言葉も慰める言葉もかけるだけ無責任かな。

なら、無言でいいから君の隣で手を握ってあげたい。

抱きしめてあげたい。


君の心に触れたいんだよ。

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