《刀の眼差し》
(刀剣乱舞/堀川国広)
普段は温厚な堀川国広も、戦となれば刀らしい顔つきになる。
その眼差しは鋭く、研ぎ澄まされた刃のような冷たい目。
鬼の副長・土方歳三の脇差もまた、鬼のような恐ろしい顔をする。
《心が踊る》
(刀剣乱舞/山伏国広)
戦場を駆け抜ける日々。
そんな中でも、山伏は時々山に篭もり、己を鍛える事が多い。
人の姿を得たからこそ出来ること。
付喪神だった頃には出来なかったことが出来ることに、心が踊り、喜んだ。
「刀工・國廣の見た景色も、このようなものであったのだろうな」
山から見える景色の美しさも、触れる自然の豊かさも。
その全てに心が踊り、血が沸き立つ。
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作者より
誠に勝手ながら、本日をもって日々の更新を辞めさせて頂きます。
今後は可能であれば更新しますが、辞める可能性もありますのでご了承ください。
《息抜きは甘味と共に》
(刀剣乱舞/陸奥守吉行)
「疲れちゅう時には、この甘さがたまらんのぉ~」
ここ最近、大阪城地下への出陣が続いたせいで
陸奥守は久しぶりの休息が取れた。
一口団子を貰って、一息つくと、ドッと疲れが襲う。
小判集めと練度上げを兼ねてるとはいえ、お天道様が見えない地下で延々と戦うのは少々堪える。
とはいえ弱音も言えないので、もう少し休んでから
またあの地下で刃を振るう事となることは
陸奥守も分かっているのだ。
《込める力、振るう力》
(刀剣乱舞/和泉守兼定)
「そらよ!」
力を込め、刀を振り、敵を斬る。
かつての主が自分を振るったように、今は自分が自分を振るう。
守るべきもののため、その使命を果たす為。
和泉守は今日も浅葱色の羽織をたなびかせ、戦場を駆け抜ける。
《過去を想う》
(刀剣乱舞/歌仙兼定)
「就任九周年おめでとう。一年一年、あるいは一日一日ごとに素敵な景色に出会えたかな。それをこれからも大切にしてほしいな」
めでたく審神者就任九周年を迎えた本丸。
初期刀として始まりから見守り、共に歩んできた歌仙兼定にとっては、長いようで短く思える九年だった。
最初に審神者と会った時は、血を見るのも怖がっていたので、正直、先が思いやられた。
けれど、使命を果たすべく励む姿は日に日に頼もしくなり、今では百を超える刀剣男士を束ねる主となった。
「戦の血なまぐささに怯えてたのが懐かしいものだね」
その言葉に審神者は「忘れて欲しいんだけどな」と笑う。