万点

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9/18/2023, 10:48:15 AM

         「夜景」

空は、昼間の停止を告げ、夜の解除を告げる。
穏やかな街は消え、混濁した街になる。
窓から見えるものは様々だ。

期限付きの愛に溺れる人
お酒で回復をする人
誰かの帰りを待つ人
誰かの為に帰る人
この世に絶望している人
明日に希望を持つ人
           様々だ。

大人たちは仮面を外しだす。

真面目な君は、白い仮面を捨て、
本当の黒い自分をさらけだす。

清純な君は、昼間の演技を辞め、
街灯というスポットライトで華麗に踊る。

クールで塩対応な君は、
プライドも世間も跳ね除け、欲望のままに楽しむ。

十人十色でギラギラ輝いている。
人によっては、夜は人間の汚い部分が見えると
思うかもしれない。

でも、汚いと思っている部分は本当の自分なのでは
ないだろうか。

ただ、自分の我慢を解放しているだけ。
世間体、プライド、演技、お世辞、という仮面を
外しただけ。

夜に汚いも綺麗もないのかもしれない。

今日の夜景も、ギラギラだ。
建物も、人も。

      END   









9/17/2023, 1:20:54 PM

         「花畑」

あなたと行った、お花畑。

春は、始まりを知らせ、心温かい気持になる

夏は、思い出が創造されていく

秋は、寂しい気持ちになる

冬は、終わりをしらせる

色んな感情がつまったお花畑。

9/16/2023, 1:51:43 PM

           「空が泣く」

死をテーマにしてるので、苦手な人は見ないでください!
  
ーーー午後のニュースですーー
〇時〇分頃 〇〇市、〇〇学校で〇〇校生が屋上から、
飛び降り、〇亡しました。ーーーーーーーーー

私の家の近くには、廃校になった高校がある。
飛び降りの名所だ。
色んな世代の人が、そこで命を絶つ。

その学校の周辺は、なんだか空が濁っていて、
雨と埃が混じった匂いがする。 
臭いというわけではないが、鼻につまるような
匂いがする。

その廃校を見ながら私は思った。
なぜこの世界は広くて、色んな「色」で飾られているのに
なぜ狭く感じるのだろう。
なぜ一部の色しか見えないのだろうと。

学校、会社、家庭、・・・などの狭い箱庭。

美しい、幸せ、楽しい・・など、人の人生に「色」を飾る
素晴らしい絵の具がこの世にはあるのに、
後悔、虐め、責任、完璧・・・などの色で暗く、濃く、
塗りつぶされ、その「色」しか認識しにくくなる。

どうしたら、〇殺が無くなるのだろう。
どうしたら、そんな気持ちにならなくてすむのだろう。

誹謗中傷、いじめ、虐待、DV・・・人を傷つける行為。
どうしたら無くなる?これは良い行為なのだろうか?

許されないはずなのに、目を背ける人々。
確かに、知らないほうが一番気が楽かもしれない。
でも、それでいいのだろうか?

、、、、と今日も私は思いながら、廃校を通る。
私も、通り、考えるだけ。目を背ける人々にかわりない。
だから、だから私の友人は、、、、、

あぁ、あそこの空が濁ってって、不思議な匂いがする
理由、私分かったかも。

泣いてるんだ。あの空は。
痛くて、辛くて、怖くて、飛び立ってしまった、
人たちを想いながら、泣いてるんだ。

泣いてる時って独特な感情とか匂いするときあるよね。
あの空はずっと、ずっと泣いてるんだね。

あの空の涙、誰かが拭いてあげないと。
私一人では、できないかもしれない。
でも、支えあって、想いあったら、拭いてあげれるんだ。

私たちは、生きていていいはず。
だって、生まれたときから
自分は自分のはずだから。
END            フィクションです。

9/14/2023, 2:20:00 PM

        「命が燃え尽きるまで」



あなたとずっと一緒にいたかった。

銃弾が飛び交う荒れ地に行ったあなた。
「私も行く!」って言った時、あなたは全力で
止めたよね。「君が行く理由なんて無いよ」って。

でも、私は、ついていくのに理由なんていらなかった。
それに、私の想いに大層な理由なんて無い。

ただ、あなたの隣で逝きたかっただけ。
好きな人の隣で、一緒に。
それだけのこと。

あなたは、私のために、未来のために
命が燃え尽きるまで戦ってくれた。

でも私、一人になって寂しいよ?
長生きなんてしなくてよかったのに。
幸せな時間を少しでもいいから、感じていたかった。

戦争が残すのは結局、
悲しみ、憎悪、後悔、罪悪感、、、
負の感情しか生み出さない。

あなたにこの想いを伝えていたら、あなたは
生きていたのかな?

ごめんね。
          END  フィクションです








9/13/2023, 12:43:37 PM

        「夜明け前」


君のそばにいられるだけでよかった。
君の笑顔を見られるだけでよかった。
君の心臓の鼓動を聞けるだけでよかった。

特別なんかじゃなくて、ただの友達で十分だった。

君はまだ、影と光の間で苦しんでいるのかい?

それとも、君は、、、もう僕の知っている君では
ないのかい?

夜になると、いつも君のことを思い出す。
夜空は絶望を描き出し、冷たい風は古傷にしみる。
星も僕にとっては目障りな、眩しい光だ。 

、、、、、僕は、寂しいよ。
あの時、プライドも世間体も捨てて、
君を引き止めていれば、今も君はここにいたのだろうか。 

今日も朝が来る。
来る前に、、、今日こそ君を見つけるよ。







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