イブリ学校

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12/8/2023, 6:52:32 PM

ごめんねじゃなくてありがとう
そう言ってほしい
君は言った
君はいつだって正しい
ごめんねは良くないと思う
それはどこかで自分が許されることを願っているから
無責任で
稚拙で
最低な言葉だ
そうわかってるのに
なぜだろう
ありがとうが辛くなって
いつの間にかごめんねになってしまうのは
僕だけ貰っているような気がして
君に何もあげられない気がして
君から大切なものを奪っている気がして
ごめん…
僕は4文字にすら勝てない

12/6/2023, 4:36:32 PM

剣の道を極めた
まっすぐな剣を愛した
曲がった人間
腐った人間
強欲な人間
自分とは違う人間
すべてを斬った
斬り果てた先に思い描く理想郷があると信じた
私は武勇と思想を称えられ、国の王になった
そして知った
自分の愚かさと罪を
曲げられた人間が支えていた人々
罪を背負う人間が支えていた綺麗事
欲に忠実な人間の努力

矛盾を愛すことができなかった
自分と逆の相手の立場に立てなかった
滅びゆく国を見下ろしながら
私は剣を首に突き立てた

12/5/2023, 4:38:22 PM

眠れないほど自分を否定した
そんな事をしても無駄だと
過去の自分がささやく
黒い壁が迫る
もはや何も見えない
壁が胸を押し付ける
何も無いはずなのに
壁がある
あの時をやり直したい
この時をやり直したい
そんな事を考える一秒前をやり直したい
何もできない
無責任に弱さを自覚する
もしも今この瞬間を
やりなおさないような一秒を過ごせたら
光がさすのだろうか
この黒い壁の色を知れるのか
僕にできるだろうか

11/18/2023, 5:41:42 PM

はっきりした青と緑
ぼやける遠いアスファルト
シワの多い手と
兄貴の手に繋がれながら
スキップの練習をして歩いた
反対側の公園の木になにかついていた
カブトムシだと思った
昆虫王者だと思った
嬉しくて仕方がなくて
二人の手をほどいて
はやる気持ちに心躍らせながら
ダッシュで向かった
二人が何かを叫んでた
カブトムシ羨ましいのかな
でもカブトムシが逃げちゃうから
後で聞くから
アスファルトの中央の境界線をまたいだ
キュイイイキキー
僕の左で白い車が轟音とともに止まった

シワの多い手と
兄貴の手で
思いっきり叩かれ
説教を聞きながら
二人に引きずられ
トボトボ家に帰った




11/16/2023, 4:53:27 PM

白と黒は遠い
彼女は白
僕は黒
彼女は花が好き
僕は土が好き
彼女は読書が好き
僕はサッカーが好き
彼女は僕が好き
僕は彼女が好き
まるで神様が決めたみたいに
僕と彼女は遠い
もし僕が神様になったら
人間は全員灰色にする
つまらない世界かもしれない
それでも彼女といられるなら
僕は灰色になりたい

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