子猫が鳴いた
誰もが子猫を助けた
カラスが鳴いた
誰もカラスを助けない
嫌われた人間が鳴いた
同情と嘲笑の声が半分ずつ
目の見えぬ人間はカラスを助けた
耳の聞こえぬ人間は嫌われた人間に手を差し伸
もはや師走
あれから一年
なんの成長も
いや言ってはいけない
それは過去への冒涜
やり直しなど無責任だ
過去は消えない
でもだからこそ
過去の価値は消えない
ススキ
大好き
おつきと一緒に
お団子食って
またみんなでカラオケ行きたいな
青い空に鳥肌が立つような冷えた空気
白塗りのミニバン
マイクを持った自信気な顔の人間
「人生に意味を...」
ドン
蜘蛛の子のように散る民衆
取り押さえられるジャージの男
囲まれる元自信家
冷えたアスファルトが赤く染まった
最後の言葉は何だったのだろう
「人生に意味を…」
自信家の男の人生
ジャージの男の人生
自信家の男の自信の由来
ジャージの男の行動
すべてに他人がいる
人生の意味とは他人が与えるものなのだろうか
ボロボロの身なりの子供の奴隷
無口な女の子とおしゃべりな女の子
二人の主人は貴族で奴隷に優しいと評判で賢く気品のある女だった。
ある日二人の女の子は主人からたまには何処かへ遊んできなさいとほんの少しのお金を与えられ外に出された。
二人は以前見つけた雑貨屋に来た
品を見渡すと大きく荘厳な鏡があった
近づくと声がした
「世界で一番美しいのは誰か知ってる?」
二人は息を合わせて
「御主人様」
同時にそう答えた
「いや違うね、彼女は確かに見た目はいいが心が美しくない。君たちにボロボロの服を着せているのが証拠さ。」
おしゃべり好きな女の子はムッとしたが、無口な好きなな女の子は続けて
「じゃあこの国のお姫様」
そう答えた。
「正解!そうだよこの国のお姫様は世界で一番美しいんだ。」
鏡はそう言うと。なにかの呪文を唱えだし、いきなり光を放った。キーンという耳鳴りの後目を開けると、私達の体は、荘厳できれいなドレスに包まれていた。二人の女の子は嬉しそうに一緒にはしゃいだ。それから鏡は言った。
「とってもきれいだね二人とも、その衣装で今夜行われるお城のパーティーに行くといい、きっと楽しいよ」
二人は帰って御主人様にドレスを見せた。主人は二人のドレスを見るやいなや
「どこから盗んできたの。絶対にお城へはいっちゃだめですからね」
そう言い忙しそうに何処かへ行ってしまった。叱られた二人だったがどうしてもパーティーに行くことを諦めきれず、こっそりと家を飛び出しお城へ行ってしまった。お城につくとキラキラのロウソクに照らされたたくさんのテーブル横で貴族たちがダンスをしたりおしゃべりをしたりしていた。二人ともそれに加わって楽しくみんなと過ごした。するとみんな口々に私達のドレスを褒めどこで仕立てたのか聞いてきた。二人はそれを誤魔化していたがある時無口な女の子が自分で仕立てたのだと言った。
こっから後で考える