「旅の途中」
人生は旅だ
長いようで短い旅
いまは まだ 旅の途中
時に思う
旅を終える時 人はどんな感情を
残して 旅立つのだろうと
後悔があっても それこそが人生であり
生きた証なのだ
楽しかったことや悲しかったことも
ぜんぶ抱えて旅立つのだ
いまは まだ 旅の途中
たったひとりの旅だ
時には 助けてもらいながら
時には 寄り添いながら
旅を続ける
人生は 旅だ
いまは まだ 旅の途中
寄り道をしながら 旅を続けよう
回り道をしながら 旅を続けよう
自分にしかできない旅がある
後悔してもいいじゃないか
その日その時を 必死に生きること
いまは まだ 旅の途中なのだから
©️紫翠
「小さな勇気」
小さな勇気とはなんだろう
勇気という言葉には大きいという
イメージがある
振り絞って出すのが勇気だとしたら
勇気そのものは大きい
小さな勇気は 少し控えめに
遠慮がちに出すものなのかもしれない
たとえば 車内での通話だったり
6人掛けの座席に4人で座り
荷物を置いている
座席の前には杖をついている
高齢者がいるにも拘らず無視
そういうことを注意できるのが
小さな勇気なのかもしれない
大きな勇気は 自分へのチャレンジ
前に進むため やりたいことを本気で
やり遂げるために出すのが大きな勇気
小さな勇気は もしかしたら
決して小さいわけではなく
大きな勇気を持っているからこそ
出せるのが小さな勇気なのかもしれない
©️紫翠
「やさしい嘘」
やさしい嘘ならいらない
悲しみが深くなるだけ
やさしい嘘で
繋ぎとめることはできない
離れていく気持ち
やさしい嘘は ほんとうは
やさしくなんてない
愛していると言ったことも
抱きしめくれたことも
やさしい嘘
もう なにも 言わないで
言わないことが やさしさだから
もう なにも 言わないで
言わないことが やさしさだから
©️紫翠
「羅針盤」
心のなかにある 大切な羅針盤
人生は航海だ
決めた航路を進むために必要な羅針盤
きみが決めた航路は正しく進めているか
嵐に遭い 挫けそうになっても
しっかりと 舵は取れているか
心のなかにある 大切な羅針盤
それは きみが決めた直感でもある
自分を信じて舵を取れ
どこまでも どこまでも 進め
行きたいところを 目指せ
見たいところを 目指せ
やりたいことを 目指せ
諦めることなく 波を切り 進め
きみが決めた航路だから
迷うことなく 進めばいい
きみが決めた航路だから
迷うことなく 進むんだ
©️紫翠
「風のいたずら」
春に吹く風は 暖かく こころ揺らす
夏に吹く風は 熱く 思いを強くさせる
秋に吹く風は ひんやり 戸惑う
冬に吹く風は 冷たく 遠い思い出
風は 時に強く 時に優しく寄り添う
気分が変わるのは 風のせい
風は時々 いたずらをする
遠い記憶を呼び起こし
涙を誘う
風にのって 高い空まで飛んでみたい
風にふかれて 気の向くままに
風はいたずら いつだって
わたしの回りをクルクルと
風は気まぐれ 気がつくと
いつのまにか もういない
©️紫翠