ねぇ、どこに行こうとしてるの?
「終点……」
へぇーなんで?
「お前がいるから……」
ごめんね……
「なにがだよ……」
ずっとそばにいれなくて……
「だから、今お前に会いに
行こうとしたのにさ……」
「その本人が停めに来たんだからな…」
だって……
私の不甲斐なさで、
あなたまで……
死んで欲しくないんだもの
あなたを頼れなくてごめんね、
巻き込みたくなかったの……
あなたまで嫌な思いするのは
‘‘死んでも’’見たくなかったから……
「……」
大好きだから死んで欲しくないな……
私が言うのは理不尽かもしれないけど……
「……ああ!もうわかったよ!」
「やめた全部やめた!!!」
「お前がそこまで言うならな!」
本当に?
「ああ、」
「その代わりよぉ……」
「ゼッテェー俺の終点まで待ってろよな……」
……!うん、!
絶対待ってるよ!!
「あとよぉ、」
「ずっと、愛してるからな!」
////?!?!
わ、わたしも……愛してる!!!////
「じゃあ、またな!!!」
うっ、うん!!!
学校を入学して数ヶ月……
上手くいかなくたっていい……
何度でも挑戦すればいいんだ!!
「先輩ーー!
付き合ってくださいよ〜!」
「あ、因みに記念すべき
100回目の告白ですよー!」
【⠀…………⠀】
「また無視ですかァ〜!!」
「まっ、いいですけどね、ふふん!」
「クールの中のクールな先輩ですからねぇ〜!!」
「なっんたって!
振った女は数え切れないほど!
もはや告白する女はいない!!」
「って、まだ、あたしいるじゃん!!」
「じゃ!名残惜しいですけど、
また明日、いや!休み時間に!!
また来ますからね!!」
【……】
『おーい、また告白されてやがんの!
俺にも少し、イケメンを分けてくれよぉ〜』
【うるせぇ……】
『冷た……!』
『っても、お前さ……』
『あの子だけは、キッパリ断らねぇよな』
『なに実は好きなの?ほらほら!』
【……わかんねぇ⠀】
『え?なに?』
【好きな子にどう接すれば
いいかわかんねぇだよ////!⠀】
『えっ、うそ……あたり……?』
【女なんか、好きになるとか今までねぇから……
わかんねぇんだよ……⠀】
【だってよ
あいつ、俺の好み聞き回って
毎日、なんか少しずつ可愛いくなってるし、
あと、俺の事好きすぎだろ!! ⠀】
【あいつ、ここの学校見学の時に会ってから
ずーっと毎日欠かさず来てんだよ!!⠀】
【今までの女と違って、
外見だけじゃなくて、
ほかも見てくれてるって言うか……⠀】
『もっ、もういい!ストーップ!!』
『まてまて!お前さ!自分がどれだけ
イケメンかわかってんの?!』
『お前と3年間友達してるけど
お前が付き合ったことが
ないなんて衝撃の事実だわ!!!』
【ペラペラ喋りだして
嫌われたらどーすんだよ!⠀】
『それは、いつも喋らないお前が悪わ!』
【はぁー⠀】
『(こりゃーかなり拗らせてんな……
先が思いやられる……)』
一方……
「えへへ、今度は成功するかなぁー!
告白!!!!」
「よぉーーし!!」
「そのために、今日も、
先輩の情報聞きだすぞぉー!!」
相変わらず、諦めてなかった……
蝶よ花よ
あなた達はこんな荒れてしまっても
美しく存在するのね
蝶さん!
ここに来るまでに彼を見なかったかしら?
大事な人なの……
ずっと帰って来なくて心配なの……
今度見たら……
早く帰ってきなさいって
あなたの好きな料理作って待ってるからって、
あなたのためならずっと待てるわ!うふふ
あなたの事が大好きだから!
ね、もう一度……会えるわよね……?
花よ、
彼女のように美しく咲くたんぽぽよ
綿毛の時、彼女を見なかったか……?
愛しい人なんだ……
今度見たら……
帰ることが出来なくてすまない……
こんな男忘れろと……
君を置いてく男など……と
……
君にもう一度、会いたかった……
幸せに出来なくてすまない、
約束したのにな……
ああ、蝶よ/花よ ……
キラキラに輝く太陽!
美しい海に集まる人たち!
きっと夏が来たのね!
実はね私、多分幽霊なの!
驚きよね!
なんでこっちに残ってるのか
なんで死んだのか 全く思い出せないの、
でもきっと、海から離れれないから
溺れたんでしょうけど、
まあ、みんな、基本海に来るのは夏だから、
いつもすごく暇!!
と言ってもみんなには見えないから
結局変わらないんだけどね…!
もう限界!こうなってから何ヶ月なのかしら
いい加減……
「誰か私が見える人いないのー!!!!!!」
……………
【あのー、、大声出すのは迷惑ですよ?】
「えっ?、」
【えっ?、】
「ええええええええええええええええー!」
「見えるの!私が見えるの?」
【? 何言ってるんですか?、】
「えーとえーとそうだよね
意味わかんなよね、
しばらく人と話さなかったから
語彙力無くなってた……(ボソッ)」
「えーと、実は、私、幽霊なんですよ……」
【は?大丈夫ですか?、変質者なんですか?⠀】
「違う違う違う!
ほら!周り見て見て!
あなたの事を白い目でみてるよ!!」
じー
【えっ?、は?な、なんで?
本当になのか?】
「そうそう!ホントほんと!
じゃあ、こっち来て、
このままだったらあなたが嫌でしょ!」
【なんで付いてかないと、いけないんですか?⠀】
「なんでって、私が見えたのはあなたが初めてよ!」
だから、、、、、、
私が成仏するの手伝って!(ニコッ)
【っ……////わかりましたよ!手伝えばいいんですね!
さっさと成仏してくださいよ!】
「そうそう、分かればいいのよ!一言多いけど!
あと、タメ口でいいから、」
【はぁー面倒なことになりそうだ(ボソッ)】
「うん?なにかいったかな?」
【いや、なにも?⠀】
「じゃあ行くわよ!!!!!」
うふふ、これから楽しい日が続きそうだわ!
(大変な日々になりそうだ……)
(江戸時代をイメージしています)
ゴーンゴーン
真夜中の3時の鐘がなった時
あの人が現れるの!
私の最愛の人!
話しかけたりしたことないけど……
わ、私が勇気のないやつだからじゃないわよ!
だっだって!
来てくれるだけで嬉しいもの!
………………なんでって?
だって あの人は……
亡くなってるはずだから……
いつも家の前にある柳の木の下に現れるの!
でもね、近ずいたらダメな気がするの
あそこは生と死の境界線だと思うの
だからね、
こうして来てくれるだけで嬉しいの
微笑みかけたら
微笑み返してくれるだけで嬉しいの
許嫁が決まってしまって、
今月結婚することになってしまったけど……
あなたの事はずっと好きよ!
だからね
もうしばらく待っててください、
必ずあなたのもとに行きますから……