言葉に優先順位があるとするならば、それは何によって決められるのだろうか。
きっと、言語を専門的に学んでいる人はわかるのだろうが、言葉というものが一般人でしかない私たちに使われていることから、共通の感覚があるのではないだろうか。
これはあくまで日本語話者としての話になるのだけれど、さきほど挙げた「共通」という言葉からはほど遠いのだけれど、まず、考えてしまうのは英語などで「th」のような発音をするものは順位が下がるだろう。
あと大きく分けるとすれば子音と母音。
これの優先順位は、言葉に使われる文字を見て決めるとしても、発音的な意味からしても明白な気がする。
つまり母音が多い方が上で子音が多い方が下である。
そう考えると五十音順というのは非常に理にかなった作りのような気がする。
では母音の中での順位はどうか。
母音を2回繰り返した言葉を比べてみるとそれがわかる。
嗚呼、良い、うう、ええ、おお
「良い」以外は全て感嘆詞だと。
しまった!
嗚呼、なんということだ!
感嘆詞がこの理論の上位に存在することで、僕はこれの差別的な暴力性に気がついてしまった。
そんな風に本気で悲しむ馬鹿な男と友達になりたい。
秘密の場所。
それは誰にも見せたくない場所。
秘密の場所。
それは個人的な場所。
つまり、それは体内。
お医者さん。僕は手術を受けるのが恥ずかしくて堪らないのです。
どうか、責任を取ってください。
?
?
?
?
パァン!!
?
?
?
ドサッ!
このアプリの背景のように真っ暗な部屋で怒った、殺人事件のお話です。
さて、誰が犯人で誰が被害者なのか。
「こんなのくだらなくて、考える気も起きないね。」
ミステリ好きの中年オヤジ。
「ニュースを見ていた方が、マシだわ。」
ゴシップ好きのマダムがそう返す。
「なんで彼らは怒ったの?」
疑問を浮かべる少年。
それはね、顔がわからないからだよ。
言い換えるとね、脈がないから、感じられないからだよ。
死体と同じさ。
約束を誰とするのか。
重要なのはそこだ。
何を約束するのか。
重要なのはそこだ。
約束を何するのか。
重要なのはそこだ。
そんなことを言われてしまったら困ってしまう。
だからこう言い返そう。
「約束の定義を知りもしないくせに。偉そうに言いやがって!」
これはあくまで会話のことなのです。
では、書き言葉なら、どうだろう。
約束をしましょう。
これを読んでいる貴方と
世界が終わる日に
お互いの普段から嫌だと思っていることを伝えあうことを。
ほらね、約束で重要であることってこんなにも脆い。
ひらりって、どんな音?
葉っぱが待って、何かが飛んで、僕が避ける。
このどれもがひらりである。
ただ、全て言い換えることが出来る。
ふわり、パッと、するりと。
「じゃあ、ひらりって言葉はその3つの言葉のお母さんなの?ひらりって何?どんな音?」
小学2年生の春、君はそう言いましたね。
あの時は答えられなかったけれど、今ならわかる。
「きっと、そうさ。そしてそれを僕たちが気づいていくことが、言葉の優しさに気づくってことなのさ」
僕はつぶやく。
すると後ろから、僕より先に優しさを見つけた人の声がする。
「あの時からひらり、ひらりと逃げつづけて。一体いつ優しさを見つけるの?」
どうやら僕は上手くやってきたつもりだったが、もうかなり前から地面に足をつけていたのかもしれない。