台風が来るって言うから、
今日は、富山の
温泉で
嵐が通りすぎるのまっていた
夜には、雨もやんで
のんびりと
露天風呂につかってた
すると、黒いくもが
ゆっくりと
とけていった
なんだ
この明るさは
大きな月が
悠然と
輝いてた
そうか
今夜は
スーパームーンか
どうだい
僕の心よ
厚い
黒雲の
向こう側には、
明るい
魂が
あるのかい
?
京都の紫陽花って、
街路の方が
綺麗ね
って、君が言う
京都の植物園の
職員さんて
……
って、僕が言う
植物園の紫陽花は
小さい
人生が、終わるのではない
人生と言う、夢から覚めるのだ
知るべきである
ものには、限りがあると言うことを
シャガール なんて、稚拙な絵なんだ
って、思ってた。
漫画みたいな絵描きやがってと
偉そうに
20代不安神経症に
襲われて
歩けなくなった
突然何かが、ぶつかってきたらと
左、右、左、右と、泣きながら
歩いてた
いつも行ってた、ギャラリー兼喫茶店
その日は、シャガール展だった。
二階のギャラリーに、階段で、行くと
目の前にシャガールの絵が飛び込んできた
胸がドキドキするのを感じた
喫茶店のママに
心が、ドキドキしてますと、言うと
ドキドキすることを大切に、しなさい
と、言われた
例え短いかい間では、有っても
心が晴れた瞬間だった。
その後また、シャガールに、
救われた。
元嫁との初デートの時
京都駅の伊勢丹のギャラリーに、シャガール展を
観に行った
シャガールが、ギリシャの古い物語を
版画にしたやつ
その中の一枚には、
主人公の言葉だったか、何だか
いつまでも子供の恋じゃなくて
大人の恋しないと、みたいなのがあった
その時、僕は、39歳で、女性と、ちゃんと付き合うのは、初めてだった
それまでもチャンスは、有ったけれど
異常なまでの恥ずかしがりと、
引っ込み思案のために
いつももじもじしてた
だがシャガールの版画の言葉を読んだとたん何かがわかった
胸の高鳴りが
心の臓の早鐘が
いつもツインカムターボエンジンで
ありますように!
大学の頃、蕎麦屋で、バイトをした。
結果、手打ちそば職人になった。
20代の頃は、修行の頃は、
綺麗に盛れ
仕事は、速く綺麗に丁寧に、そして
美しくって言われた
ここ何十年か
蕎麦屋では、
見てくれは、どうでも良いから、
兎に角、早く出してくれ
と、言われるようになった