0
[0ってなんですか?]
何にもないことです
[とは?]
本当に何もなくて、真っさらで、何の概念もな い、それこそ、0という概念もない。
[そこから何も生まれなくないですか?]
それはそう。何でビッグバンなんか起こったんだろ。
[0から1を生み出すという言葉がありますが?]
本当の0なんかもうこの世に存在しない。
僕らはもう、道具がある。言葉がある。知能がある。僕らにあるのは0じゃなくて0.1だ。
零
同情
―他人の気持、特に苦悩を、自分のことのように親身になって共に感じること。かわいそうに思うこと。あわれみ。おもいやり。
同情するな。
私になれる訳でもないのに
何を感じれるものがあると言うのか。
私を哀れに思うか。
勝手に思っててくれ。
私はお前が簡単に同情できるほど薄っぺらい人間ではない。
―――こんな自分を許してくれ。
たった独りで周りに楯突く私が可愛いだけなのだ。
同情するなら、
もういっそ一緒に消えてくれ。
枯葉は風に吹かれてひらひら舞い落ちる。
櫻の花びらとは違う哀愁を放っている。
いずれかは土に還る。
人も同じ。
死体は腐食し分解されやがて骨だけが残る。
それまで風任せで生きていく。
還るまで時間を持て余しながら、
さよならまで楽しまなきゃ。
今日にさよなら
永遠に戻ってくることのない私の残像よ
明日に手を伸ばし続け、
過去の残骸は塵のように積もる。
あと何回目を覚ませば、
今日に別れを告げることをやめるのだろう。
私の今日たちよ
今までありがとう。
愛してるよ。
目を覚ませば
鳥のさえずりが聞こえる。
カーテンの隙間から零れる光が肌に刺さる。
光のおかげで埃が舞っているのが良く見える。
冬には気持ちの良すぎる布団から身体を滑らせ、
時計の時間を確認する。
午前8:00
珈琲とトーストの匂いで目が冴える。
これが私の朝のお気に入り。
だけど、
まだ熟睡しているであろう君の寝顔。
これが一番のおきにいり。