僕の1年前はどんなだっただろう。……対して思い浮かぶこともない。中学2年生のときは、それ程、印象に残る思い出など、なかった。
目立って成績が良かったわけでもない。部活か何かで良い結果を残したわけでもない。1年前の日記を探していたら、捨てたと言われた。……それほどどうでもいい過去だったのか――。
いや、思い出した。1年前に描いた絵が特選になったのだ。夏休みに書いた読書感想文も賞を取ったのだ。凄く頑張って思い出した、些細な思い出。でも、そんな小さなことを大切にしたい。
本!このお題を待っていた!僕といえば本、本といえば僕。それほどクラスでは定着している。現在、中学3年生、読書歴は7年。
好きな本のジャンルはミステリ(漫画では名探偵コナンも好きだ)。最初に読んだミステリは「容疑者Xの献身」。あれから、何度も読み返した。今でも、最初に読んだミステリが「ガリレオ」で良かったと思っている。
友達がいない。勉強もそこそこ。スポーツはできない。……そんな僕が読書と出会っていなかったら、、、もしかすると、もっと内気で、面白くない人間になっていたかもしれない。
読書と出会ったきっかけはクラスの人が読んでいたから。そんな些細なことで、その後歩む道は大きく変わるのだ。
今の天気は晴れ。雲一つない――とまでは行かないが、ところどころ散りばめられた白がチャーミングだ。……そういう意味では、曖昧ではない。とても、いい天気だ。
しかし、心の中は曖昧だ。……どちらかといえば雨模様かもしれない。英語の小テスト。始まったテスト週間、部活を引退して生きがいをなくした毎日。
……あぁーあ!なんか、疲れたなぁ。……でも、気持ちが曖昧な天気でも、少し雨が降っていても、どれだけ疲れていても、生きる元気が湧いてくるのは、なんでだろう。
やはり、自分の中に雲を晴らしてくれるものがあるからではないか。僕は本を読んでいると、雲がすぅと晴れる。そんな存在は曖昧な人生には必要だと思う。
紫陽花の花言葉は「浮気」「無常」らしい。無常は分かる。花言葉にありそうだ。……浮気!?なるほど、これは、紫陽花の色が時期によって変わるから。紫陽花は空色、青、紫と変わる。この寒色系の色は雨が降っている様子を彷彿とさせる。
無常――。意味を知っている人はどれだけいるだろう。これは宗教的な面もあるのだが、要するに「物事は絶えず変わっている」ということだ。「水の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」これは、あまりにも有名である。
僕も、絶えず成長して、「無常」でいられるだろうか。そう、紫陽花の様に、色を変え続けることはできるのだろうか。
僕は食べ物の好き嫌いが激しいらしい。意識したことはないが、そう言われれば、そうなのかもしれない。
甘いもの、甘酸っぱいものが好き。チョコレート、フルーツ……、辛いもの、苦いもの、大して味がないものが嫌い。カレーの中辛、ピーマン、ナス……、(まぁ、嫌いなものがかなり優勢だが)。
給食は残さず食べる。でも、家では……、野菜や、焼き魚などを残してしまう。最近では、ブロッコリースプラッシュだか、スマッシュだか(スプラウトね)を残した。キャベツの煮物を残して、こっぴどく叱られた。栄養バランスを考えてくれているのだろうが。
食のありがたみに触れることが大切かもしれない。
……あるいは、一人暮らしを始めれば、残さず食べられるだろうか。