今日から世間では三連休! いやっほぅ!!
けど実際はそうではない。
誰もがみんな三連休ではないのだ。
カレンダー通り三日休みでエンジョイする人もいれば休日なのに勤務なんて…と嘆いてる社会人、三連休だけど志望校合格にむけて三日間ひたすら勉強の学生さんもいるだろう。
誰もがみんな思い思いの時間を過ごせたらどんなにいいだろうか。
しまった。「花束」を贈る話を「勿忘草」のときに書いちゃったよ。
花束で思い浮かんだのが好きな役者さんのSNS。
なぜかというと「クランクアップしました!」の文と共に花束を持った役者さんの画像の投稿がいくつかあるからだ。
よくあるよねクランクアップには花束。
手にする花束は派手なものから少し小さめなものまで。
どの画像も役者さんものすごい笑顔なのがとてもいいね。
途中退場した作品の撮了のときも笑顔で花束を持っていた。悲惨な最期だったのに。
最近は好きな役者さんが花束持った画像の投稿ないけどまた見たいな。
「お前表情筋硬いんじゃね?」
冗談交じりで男は親友のほほを軽くつねったがすぐにその手は振り払われてしまった。
親友のとびきりなスマイルが見てみたい。
ふと思った男は、立ちよった飲食店で注文の品を待ってる間にあの手この手で親友を笑わせようとする。
「厳しい現代社会に生き残る為のマナー講座! まずは口角を上げて~!」
にっ、と男は営業スマイルみたいな顔をした。ほどなく親友もにっ、と返す。
「……お前のスマイルってなんか漫画とかに出る悪役のそれだよな……」
「……」
先程相手の恐ろしい表情を見た男はぼそっとぼやく。相変わらずの親友はむすっとしたまま。いやいつもこの顔である。
ようやく頼んでいた品が運びこまれた。
これこれ、と親友は好物のカツカレーを前に少し口元がゆるんだ。
親友のスマイルはこれが限界と諦めたと同時にこのたまに見せるいい表情が親友らしい、と男は思った。
どこにも書けないこと――
「いやーん! 私の好きな人の事だなんて、そんなの、恥ずかしくて書けなあーい!」
どこにも書けないこと――
(……墓場まで持っていくつもり)
どこにも書けないこと――
「突如出現した敵と不思議な力で変身した主人公が戦うものすごい物語。まず設定とか大まかな話とか。おっと本編はまだ書けないぞ」
どこにも書けないこと――
(書いたら絶対炎上する)
どこにも書けないこと、それは十人十色。
何かに夢中になったとき、時計の針は自分が思っていた時刻より進んでいてなんか損した気分になる。
いい加減寝なきゃいけないと。
部屋の明かりを消しまぶたを閉じた先にある暗い空間。
聞こえるのは時計の針の音。意外とよく聞こえる。
よく聞こえるがゆえに針の音と早く寝なきゃの圧力が重なって眠りにつけない。
自然と目が覚めた。
今何時か確かめたとき、時計の針はアラームが鳴る時刻の手前に到達していてなんか損した気分になる。
もう起きなきゃいけないのかと。