2/3/2025, 9:06:35 PM
やさしくしないで。
ああほらまた。
君がやさしくするから、醜い僕の心が浮き彫りになる。
やさしくしないで #178
2/2/2025, 12:52:20 PM
ただ伝えたかっただけなんです。
すきって突然言われても困りますよね。ごめんなさい。
けれど、返事がほしいわけではないので。あ、あと。
てがみこれで最後になるかもです。さよなら。
___あの時、隠された手紙に気づけていたら。
隠された手紙 #177
2/1/2025, 1:52:29 PM
「ばいばい」
ざぁざぁと冷たい雨に侵食される。
雨のなか、その場に崩れ落ちる。
ぺしゃんと水が跳ねる音がやけに遠く聞こえた。
ゆっくり遠ざかる彼の背中が滲んだ。
___またね、はもう言ってくれないんだね。
バイバイ #176
1/30/2025, 2:17:14 PM
知らない表情。知らない仕草。
頭を鈍器で殴られたかのように視界が揺れた。
ああ、と唐突に理解する。
そういうことだったのか。
「それでね、先輩がね、」
その柔い頬を紅潮させて、はにかみながら話すきみ。
俺が知らない君の表情に、ぐわんぐわんと頭のなかが、視界が、かき混ぜられる。
自覚したとたんに潰される感情なら知りたくなかった。
まだ知らない君 #175
1/29/2025, 12:57:31 PM
「俺はね、日向くんの日陰。
頑張ってる日向くんが日向くんでいられる場所。
だからね、何かあったら、俺を頼ってほしい」
僕から見たら陽中の陽の彼が大真面目に言うもんだから、思わず笑みが溢れてしまった。
日陰 #174