1/25/2025, 11:20:20 AM
「死ぬまで一緒にいようね」
「…なにいってるの。死んでも一緒、でしょ?」
終わらない物語 #172
1/25/2025, 2:12:10 AM
「…きらい。だいっきらい」
涙交じりの声のまま、ぎゅっと抱きつく力が強くなる。
こんなの本心じゃないってきっと伝わってしまっている。
こういうことがいいたいわけではないのに。
「…うん。…それと、今日もなにもなかった、だから安心してほしいな」
そっと降ってきた彼の声にすこし顔をあげる。
「…ほんと?なんもなかった?」
「うん、奏音が心配するようなことはないよ」
温かい彼の胸に顔をうずくめる。
彼が俺の背中に回した腕のなか、ぐしゃと潰される手紙があるなんて知る由もなかった。
やさしい嘘 #171
(易しい嘘と優しい嘘…なんつって)
1/22/2025, 2:02:00 PM
さとう菓子のように甘くて脆い、あの時間を
よるの孤独に思い出す。
なんであの日、ちゃんと渡さなかったのだろう。あれが
らすとになるなんて知らなかったんだよ。
あなたへの贈り物 #170
1/20/2025, 12:33:38 PM
明日に向かって歩く。
でも、こころはいつだって昨日に置き去りだ。
あしたなんてこなきゃいいのに。
もう歩き疲れたよ。
明日に向かって歩く、でも #169
1/19/2025, 10:31:31 AM
大丈夫だよ。
僕でぜんぶぜんぶ埋めちゃえば、僕だけで満たされる身体になる。
ひとりじゃなくなるんだよ。
ほんと…?と震える君の手をとって満面の笑みを向ける。
ここが、僕のとなりが満たされる場所だと知ってしまえば
きみはもう僕から離れられないでしょう?
ただひとりの君へ #168