ルール
僕たちは色んなルールに縛られている。
「あれしちゃダメ。」「これは禁止。」「こうしなければならない。」
時には反抗してみたりしたけど、また別のルールに組み敷かれる。
ルールから逃れて自由に生きると、ルールを信じて疑わない大多数から好奇の目を向けられ、疎外され非常識な異端者扱いされる。
僕らは気づかないうちにルールに雁字搦めになって身動きが取れないことを"常識"だと勘違いしているのかもしれない。
ルールはルール。
どれほど歪でも理不尽でも、思考を停止してルールに従うことがこの世界のマトモな人間である証。
現に僕も、大多数のマトモな人間の1人だ。
今日の心模様
夜になると僕の頭の中ではいつも今日の振り返りニュースが流れる。
「僕の今日の1日の心模様は曇り雨、時々晴れでした。明日は、きっと晴れが続くでしょう!」
僕の今日1日。
朝から特に楽しいこともなくて曇りだった。
理不尽なことで先生に叱られたり、友達と少し喧嘩になったりと、時々雨も降って最悪な1日だと思ってたけど……。
昼休みに気になってるあの子が話しかけてくれて突然晴れが訪れた!
しかも、明日の放課後二人で出掛けることになった。きっと明日の僕の心模様は晴れだ。
たとえ間違いだったとしても
「そんなの、間違ってるよ。だって…だって、私たちは友達でしょ?しかも……私もあなたも女の子。なんだよ?」
そんなこと想定内だった。否定されて拒絶されても、それでもわたしはあんたにこの想いを伝えたかった。
「うん。裏切るようなこと言ってごめん。友情だと、わたしも思ってた。けど、ずっと一緒にいたら違う気持ちも芽生ているのに気づいた。たとえ、この感情が間違いだったとしても、わたしは今の自分の気持ちを無視できなかった。」
ポロポロ泣き出すからわたしも困る。
そっと近づいて優しく頭を撫でて、軽く頬に口づけする。
「……ごめん。そんな顔しないで。もう二度と、こんなこと言わない。もう二度と…あんたに近づかないから。」
目の前から立ち去ろうとしたその時、ギュッと腕を掴まれた。
「えっ?」
「…まだ、私もよくわかんないけど、あなたと離れ離れになるのは嫌。それが、今の私の気持ち。」
雫
君を好きになってから、君は僕の生活の一部になった。
雨上がりは特に、君のことを考える。
君の名前を聞くたびに木の葉の"雫"を思い出す。
君に似て、透明感があって清らかで。
雨上がりの太陽の光を反射する雫はまるで君の笑顔みたいに眩しくて、僕は木の葉からその小さな雫をそっと掬って微笑む。
いつか、本当に君と手と手を繋いで笑い合うことができたらいいな。
何もいらない
どうして、本当に欲しいものは手に入らないんだろう。
君が好きで好きでどうしようもないほど好きで、だけど、どうしたって君の心はわたしのモノにはならない。
他に何にも望んでない。
他に欲しいものなんて何にもないのに、
一番欲しいものがいつも手に入らない。
みんな「重い。」とだけ言ってわたしの元からいなくなる。
なんで?
だって私、君の心以外は本当に何にもいらないんだよ?