「眩しくて」
「今日さ日差し強いから、かけてみた。どお?似合ってる?」
サングラスをチラッとずらして、いたずらっぽく笑ってみせる。
そんな彼の仕草が日差しよりも眩しいのか彼女は目を細める。
「かっこつけんな、アホ。」
照れてる顔を見られたくなくて彼女はペシッと彼の頭を引っぱたく。
そんなカップルの光景を傍から眺めている私の目はもっと眩しすぎて潰れそうです…。
「熱い鼓動」
なかなか恋人ができなくてマッチングアプリを使ってみることにした。
あまり期待はしてなかったが、奇跡的に物凄くかっこよくて私のタイプの人とマッチできた。
近くに住んでいたのもあって、すぐに会うことが決まった。
それだけで嬉しくて胸がいっぱいで、その日は食事が喉を通らなかった。
いよいよ、今日彼に会える。
緊張と興奮で鼓動が激しく身体中が熱を帯びる。
初対面のはずなのに話が弾んで時間を忘れるくらい楽しかった。気づくと外はもう真っ暗、帰り際彼の車の中、会話がやんで静けさに包まれる。
突然、手を掴まれて彼の胸に押し付けられた。
『ドクンドクンドクンッ』
激しく熱い彼の鼓動が私の体にも伝わってきた。
「君のせいでこんなに鳴ってます。好きです。僕とお付き合いして貰えませんか?」
「……は、はい。お願いします。」
お互い顔を真っ赤にしながら、私たちは恋人になった。
「タイミング」
ある日、電車に乗り遅れそうで猛ダッシュしたが、目の前でドアが閉まって行ってしまった。
またある日、洋服屋で限定のセールをやっていて、好きなタイプの服が100円で手に入った。
タイミングは人生に面白味というスパイスをくれる。
きっと何もない平坦な人生はつまらないだろう。
色んなタイミングが私達の人生をちょっぴり豊かにしてくれていると思う。
「虹のはじまりを探して」
「虹の始まりを見たら死んじゃうんだって!」
「えぇぇ〜こわーい!」
下校中にそんな会話が聞こえてくる。
きっと何の根拠も無いデマだ。
でも、田舎に住んでる僕のおばあちゃんも前に「虹ん始まりを見っと、魅入られてけ死んでしまうど。」と同じようなことを言っていたのを思い出した。
方言が強くて良くは分からなかったけど、虹を酷く怖がっている様子だった。
雨が止んですぐ晴れ間が現れた、ふと空を見上げてみると少し先の方に虹が出はじめているのを見つけた。
僕は走った。虹の始まりを見たら…そんな馬鹿げた話と思いつつも確かめずにはいられなかった。
虹の始まりに一体何があるのかを。
そして僕は虹の始まりを見てしまった。
「オアシス」
僕にとって君はオアシス。
どんなに仕事で疲れきって帰っても、君の「おかえり」という声と笑顔で疲れを吹き飛ばしてくれる。
君がいなくなったら、僕はこの砂漠でひとり彷徨って枯死してしまうだろう。
…重いよね?だけど、それだけ僕にとって君は必要不可欠な存在なんだ。
君にとっての僕もオアシスに成っているといいな。