27(ツナ)

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「熱い鼓動」

なかなか恋人ができなくてマッチングアプリを使ってみることにした。
あまり期待はしてなかったが、奇跡的に物凄くかっこよくて私のタイプの人とマッチできた。

近くに住んでいたのもあって、すぐに会うことが決まった。
それだけで嬉しくて胸がいっぱいで、その日は食事が喉を通らなかった。

いよいよ、今日彼に会える。
緊張と興奮で鼓動が激しく身体中が熱を帯びる。
初対面のはずなのに話が弾んで時間を忘れるくらい楽しかった。気づくと外はもう真っ暗、帰り際彼の車の中、会話がやんで静けさに包まれる。
突然、手を掴まれて彼の胸に押し付けられた。
『ドクンドクンドクンッ』
激しく熱い彼の鼓動が私の体にも伝わってきた。
「君のせいでこんなに鳴ってます。好きです。僕とお付き合いして貰えませんか?」
「……は、はい。お願いします。」
お互い顔を真っ赤にしながら、私たちは恋人になった。

7/30/2025, 10:52:28 AM