無季

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9/1/2024, 5:02:59 PM



    あなたが私にくれた最後の言葉を

    未だに見れずにいる

    見なければ、いなくなってないって、

    思えるから

    通知の先にあなたが今も生きているって

    思い込めるから

    
    人間は最初に声を忘れていくらしい

    わたしは、最後の言葉はあなたの声で直に

    聞きたかったし、覚えていたかった

8/31/2024, 1:03:36 PM



    損なった自尊心と乏しい能力

    灰色の世界で見つけた光

    たった一つの極光に焦がれて

    手を伸ばして、背伸びした末路

    人生の全て、私の何もかもを犠牲にして

    身を焼いて、魂を砕いて

    漸く、眩い光を地上に落としたのです。 

8/30/2024, 10:39:42 AM


       安いアパートの窓を
       雨が強く叩いている

       隙間から入り込んだ雨の匂いが
       嫌な言葉だけが飛び交った部屋に
       拡散していく
       
       言葉が上手く口から出ずに、
       喉の真ん中でぐるぐるしている

       痺れを切らして出ていく貴方
       乱暴に閉まったドアの衝撃で
       棚が揺れる

       音を立てて割れた香水の瓶
       貴方に選んで貰った大好きな匂い

       雨の匂いは、もうしない
       

8/29/2024, 3:04:16 PM




     筆をとって、色をのせる
     小さなカンヴァスの上
     落とした色のなんと艶やかなこと

     描いた風景は貴方と見たかった場所
     彩った思いは貴方に伝えたかった事
     絵の中にいる貴方は私の憧れ

     焦がれ続けて、届かなかった
     この世に二つとない一条の光だったのです

8/29/2024, 9:59:12 AM



     特別な日じゃないのに、
     会いに来てくれてありがとう

     綺麗なお花と美味しそうなお菓子
     とっても嬉しい

     どうか、泣かないで
     わたしには、どうしようもできないの
     
     あなたの隣にいるのに、
     なにもしてあげられない

     泣かないで、泣かないで。
     大切なあなた。 
     

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