2/22/2025, 11:34:57 PM
粟(あわ)をあめく
四角い空で
何が 声が
頬を打つようにたなびいている
空は泣いている
比喩ではなく
雨でもなく
抱え込んだ風を送り込む
大気が鳴る
粟の向こう側で
山々が遠ざかる
切り取ってしまえ
切り取ってしまえ
四方よ
此方の記憶よ
そうして
口は空(くう)の形のまま
泣いているのか
呼んでいるのか
遠い山々から見た此方は
いつまでも金色
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米の転売って腹立ちます、な、詩
1/20/2025, 2:58:53 PM
今日1日を振り返ってみます。
今日も仕事と家事を頑張りました。
悲しいことがありました。
昨日から更に1日前を振り返ってみます。
楽しいことがありました。
私は今日から動けませんが、昨日を振り返ることならできます。
昨日の、昨日の、昨日の、もっと前の昨日に
楽しい事も悲しい事もありました。
ページをめくるように、思い出します。
過去へ戻ります。
そこにあなたがいるから。
誰もが明日に向かって歩く、でも
それが正しいかなんて、誰にもわからない。
『明日に向かって歩く、でも』
1/14/2025, 2:36:41 PM
そっと
置いた
大事にしてたんだ
でももう
いいんだ
そっと
置いた
願わくば知らない誰かが
そっと
持ち上げてくれないか と
『そっと』
1/11/2025, 9:30:46 PM
あたたかいね
あたたかいね
つめたいものがあるから
あたたかいね
せかいがぜんぶあたたかかったら
きっとなくなってしまうおんど
だからつめたいね
つめたいのもしあわせだね
『あたたかいね』
1/10/2025, 3:51:27 AM
星のかけらは
呑み込むことができない
あれは特に有毒なものだから
みぞれ混じりの夜
鍋底からひとり
立ちのぼってくるような寂しさが
最もよく濁る
星の果てのそのまた果て
よくわからない羅列に遺されたひかり
お腹の中からしんしんと降る
そういう毒だから
私たちみんな
光ってるから
『星のかけら』