不思議とわかった
わかるとはこういうことだと わかる
唄が空隙を縫う
言葉が空白を進む
滑らかな震動に耳を傾ける
双葉が開くように
貴方がいるだけで
ありとあらゆるものが萌える
例えば この言葉達と出逢う可能性 とか
『巡り合い』
『海と星』
星霜(せいそう)の海はひとよ(人世/一夜)に満ち満ちて
わたつみに願う明日と言う日を
『星座』
ただあれば良いという物でも無くて
繋げば顕(あらわ)る天の蒔絵
『地』
魂が遊んでいる様な光点も
宇宙の果てより地球を掴む
ひらり
口を閉じた
盲目的に信じていた
あなたが笑っていた
手を取った
逃げたかった
ひらり
はためいた
どこから? ──ここから
笑っていた
今にも擦り切れそうなフィルムみたいに
白く、白く溶けていって、
それが幸福だと言わんばかりの眩さで
あなたがいた
いたはずだった
ひらり と
手をすり抜けて
『ひらり』
粟(あわ)をあめく
四角い空で
何が 声が
頬を打つようにたなびいている
空は泣いている
比喩ではなく
雨でもなく
抱え込んだ風を送り込む
大気が鳴る
粟の向こう側で
山々が遠ざかる
切り取ってしまえ
切り取ってしまえ
四方よ
此方の記憶よ
そうして
口は空(くう)の形のまま
泣いているのか
呼んでいるのか
遠い山々から見た此方は
いつまでも金色
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米の転売って腹立ちます、な、詩
今日1日を振り返ってみます。
今日も仕事と家事を頑張りました。
悲しいことがありました。
昨日から更に1日前を振り返ってみます。
楽しいことがありました。
私は今日から動けませんが、昨日を振り返ることならできます。
昨日の、昨日の、昨日の、もっと前の昨日に
楽しい事も悲しい事もありました。
ページをめくるように、思い出します。
過去へ戻ります。
そこにあなたがいるから。
誰もが明日に向かって歩く、でも
それが正しいかなんて、誰にもわからない。
『明日に向かって歩く、でも』