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12/9/2025, 7:00:53 PM

『凍える指先』


 冷凍庫みたいな 街角に
 薄汚れたタマシイの 放浪者
 小銭を拾って 自販機へ
 神さま仏さま ホットコーヒーさま

 しわくちゃな写真を 眺めては
 恋をしてた温度でも 暖を取る
 愛している…と つぶやけば
 溢れる涙さえ あの日のままだ

 排除され捨てられ 分別され
 終わっていく人生は ゴミにもならない
 眠れば死ねる 氷点下
 やさしい顔した 死神さま

 黄色い花火か フルムーンか
 凍える指先 伸ばしてた
 つかまえたいんだ どんな時も
 あなたとだったらと 夢見る…つづき

12/6/2025, 11:44:18 AM

『消えない灯り』



 黄色い月が昇るころ
 踏み切りの音が響いたら
 かじかむ指を握りしめ
 弁当探しに店の中

 人恋しさは飼い慣らし
 うらやむ心は凍らせた
 一人暮らしの帰り道
 戸建ての家からカレーの匂い

 きみは元気にしてるかな?
 今夜も懺悔で涙ぐむ
 人生、途中の、公園で
 野良にエサやり座り込む

 ビールがのどを癒すころ
 残り火が爆ぜる恋心
 どんなに、こんなに、苦しんで
 消えない灯り… 帰れない

 

12/5/2025, 1:01:40 PM

『きらめく街並み』



 夜のアスファルトを
 照らすイルミネーション
 赤や緑や白と
 クリスマス・ソング

 恋やホームドラマが
 当たりまえのように溢れ
 場違いな人々は
 早歩きで逃げてく

 ぼくはきみを思い
 可愛いキャラクターを探す
 渡す予定もないのに
 心は弾んでる

 一人ぼっちの12月
 きらめく街並みのなかで
 運命を信じたい
 物語をはじめたい…