「1000年先も」
私、百人一首が好きなんです。
およそ800年前に作られたものが、
今も受け継がれている。
内容も恋愛ものが多く、
共感できたり当時に想いを馳せたり…
言葉が今と昔を繋いでいることを実感する。
200年後の1000年の節目の年には
私はこの世には存在しないけど、
きっと百人一首は誰かに愛され続ける。
いつか、そんな言葉を作れたら幸せ。
「勿忘草(わすれなぐさ)」
初めて自分で書いた短編小説の題名、「勿忘草」。
内容も言葉選びも何もかも上手くできなかった。
でも、ただただ心の思うままに書いた。
書き終えて、伝えることの難しさを思い知った。
初めて作った小説は失敗作かもしれないが、
あの失敗があったから今も書き続けている。
だから、初めて書いた小説のことも、失敗も忘れない。
「勿忘草の花言葉:私を忘れないで」
「ブランコ」
小さな頃、ブランコが大好きだった。
はじめて買ってもらったぬいぐるみの名前も
「ブランコ」にちなんで付けた。
何がそんなに好きだったのか、
大人になってから乗って考えてみた。
自分の好きな速さで好きな高さまで漕いで、
ひとりで風を感じる。
ああ、幼かった私にとっての
ちょっとしたひとり時間だったのかな。
好きだった本当の理由は覚えてないけど、
大人の私も、ブランコ好きだよ。
「旅路の果てに」
人生という長い旅路。
その果てに望むものは、なんだろう。
富?名声?
そんなものより欲しいものがある。
これから先もこの世を生きていく人たちからの
『また会おうね』。
先にこの世を去った天国の人たちからの
『よく頑張ってきたね』。
それらの言葉に私はきちんと返したい。
これからも生きていく人たちへ
「いってきます。待ってるからゆっくりおいで」
天国から迎えに来てくれた人たちへ
「ただいま。頑張ったよ、ずっと会いたかったよ」
「あなたに届けたい」
昔々の遠い日の私が
思わず笑顔になるような、
ちょっと幸福になるような、
心の疲れをちょっと癒やすような、
そんな物語を届けたい。
未来は少しだけ明るいぞ。と伝えたい。