「閉ざされた日記」
人に見られたくないものって色々あるけど、
日記はそのかなり上位にランクインする。
親しい人にすら見せたくない。
本当の心の中を書いた日記を
誰にでも公開できる人はいないと思う。
だから、私は自分の日記しか読んだことがない。
人に見せたくないから、人のも読まない。
でも、本当はちょっぴり気になるときがある。
閉ざされた日記には、きっと
その人自身の色が滲み出てると思うんだ。
ただ、見たことないからこそ
ワクワクしていられる気もするから
やっぱり今後もし、機会があっても見ないでおこうかな。
「木枯らし」
木枯らしの吹く頃、あなたは私を置いていった。
置いていった私のことなんて、きっと
思い出すことすらないのだろう。
恨んでも、悲しんでも、媚びても、
何しても置いていかれた事実は変わらないし、
思い出してももらえない。
だから、精一杯幸せなふりをしている。
あなたなんていなくても私は大丈夫だと
強がっても木枯らしの頃には涙が溢れる。
「美しい」
今までで一番美しいと思ったものは…
初恋の人の汗をかく姿かもしれない。
何にでも一生懸命な人だった。
他のクラスメイトは手を抜いてるような場面で、
汗いっぱいかいて頑張る人だった。
その心のあり方も、汗をかく姿も、
そのすべてが美しいと思った。
美しいあなたが、私の初恋の人でよかった。
「この世界は」
この世界はあなたの目にどう映ってる?
まだ見ぬ大切なあなたの目にこの世界が、
優しく温かなものに映ったら嬉しい。
そのために、私は私のできることを。
「どうして」
あの頃の私は、下を向いてばかりいた。
どうして?
だって、世の中くだらないと思ってた。
同じクラスの集団でしかトイレ行かない女子も、
下ネタ言えば面白いと思って騒いでる男子も、
真面目な子にばかり色々頼んでくる先生も、
全部全部嫌で仕方なかった。
でも、その下らなさこそが
人の面白さかもしれない、と今は思う。
どうして?って聞けばもしかしたら
人それぞれ色んな理由があったのかもしれない。
そんなことが理由?と思うかもしれないし、
隠された壮大な理由があったかもしれない。
人はみんな少しずつ違うから面白い。
違いを見つけられないときや、
つまらないときこそ、
「どうして?」