佐倉光潤

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「木枯らし」

木枯らしの吹く頃、あなたは私を置いていった。

置いていった私のことなんて、きっと

思い出すことすらないのだろう。

恨んでも、悲しんでも、媚びても、

何しても置いていかれた事実は変わらないし、

思い出してももらえない。

だから、精一杯幸せなふりをしている。

あなたなんていなくても私は大丈夫だと

強がっても木枯らしの頃には涙が溢れる。

1/17/2024, 11:43:22 AM