佐倉光潤

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12/4/2023, 10:00:14 AM

「さよならは言わないで」

言いたいことはありすぎた。

でも、言い残せる時間は残り少ない。

ごめんね、先に逝く僕を許してほしい。

僕のことを愛してくれて、ありがとう。

君の心に生き続けたいから、さよならは言わない。

「…ずっとずっと、大好きだよ」

12/2/2023, 10:18:10 AM

「光と闇の狭間で」

君が幸せでいてくれたらと願う僕と、

君もここまで堕ちてくればいいのにと乞う僕がいる。

この天秤は今はどっちにも振り切れていない。

振り切ってしまえば楽かもしれないけど、

振り切れないままでいたい気もする。

だって、この狭間にいる限り君を愛し続けられる。

12/1/2023, 11:41:52 AM

「距離」

実家の大掃除をしたら中学の卒業アルバムがでてきた。

思い出すのは、初恋のあのひとのこと。

誰にでも優しくて、正義感あふれる人だった。

いつも教室の真ん中で人に囲まれてるのに、

端っこで苦しんでる人をひとりにしない人。

教室の隅で苦しんでた私の心を助けてくれた人。

好きだと言えずに、ただただ目で追ってた。

あなたの影に触れるだけで幸せだった。



卒業アルバムのホコリを払い、ページをめくる。

卒業アルバムの最後のページのフリーページに、

みんなで言葉を寄せ書きし合うのが恒例だった。

きっと、私のフリーページに寄せ書きしてくれた

同級生の数は他の誰よりも少なかった。

でも、この寄せ書きページに私は感謝してる。

当時、誰にも書いてと頼めずにいた私のところに

初恋の彼が来てくれて、

「俺、字超でかいけど書いてもいい?」

頷くと、彼はニカッと歯を見せて笑った。

油性マジックがキュッキュッと音を立てて、

私の寄せ書きページを埋めていく。

『俺のこと、さん付けで呼ぶの君くらいだけど、なんかこそばゆくて嬉しかった!!高校でも元気でな!!!』

彼は宣言通り超がつく大きな文字で私のフリーページを

ひとりで埋め尽くしてくれた。





私は少しだけ薄れてるその字をなぞり、鼻歌を歌った。

「あの頃の生き方を、あなたは忘れないで

          あなたは、私の、青春そのもの」

11/30/2023, 11:56:41 AM

「泣かないで」

やまない雨はないから、いつかこの涙も枯れるはず。

願わくば、いつかじゃなくて今枯れてほしい。

今すぐに涙を流した痕跡全て消し去ってほしい。

そしたら、あなたに言ってあげるの。

「私なら大丈夫」って、笑顔で言ってやる。

でも、現実は涙でグシャグシャの顔だから。

泣きながら「大丈夫」と言ってもカッコ悪いだけだった。

大丈夫、大丈夫だから、優しいあなたとの思い出で

私は生きていけるから大丈夫。


お願い、最後にあなたに見せる顔は笑顔がいいの。

だから、今だけでいい。出てくるな、涙。

困らせたくないの、最後まで笑っていたいの。

あなたにも、笑っててほしいの。

「…昔も今も、これからも、、、大好きよ」

そういって私は泣きながら笑ってみせた。

11/29/2023, 1:54:12 PM

「冬のはじまり」


きれいに色づいた紅葉が終わり、病葉が落ち始める。

クリスマスやお正月まではまだちょっと遠い

このちょっとしんみりした空気がなんとなく好き。

ちょっとだけさみしい私が許される気がするから。

冬がはじまれば、私の抱えている人に言えない感情も

白い息に溶けて空に消えていく。

今年もはやく、冬がはじまればいい。




○○○○私の話○○○○

冬って聞くと、「雪が溶けると何になる?」という

質問を思い出します。

「水」という答えもありますが、

私は「春」と答える人に惹かれます。

(私自身は初めてこの質問されたとき「水」と答えました)

雪が溶けて、水になれば、春が訪れる。


現実的な人、先を見据える人、夢をみる人…

私が知っているよりも、もっともっと色んな人がいて、

世の中にはたくさんの疑問や謎があふれてて、

疑問の答えも一つじゃなく人の数だけある。

そんな当たり前のことを、この質問を受けたとき

私は知り、嬉しくなりました。

と、いう自分語り失礼しました(笑)

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