11/30/2024, 11:14:03 AM
泣かないで_71
私以外の女を想わないで。
思い出されるだけでも
反吐が出るわ。
そんな弱い男だったかしら。
私が惚れた彼はいつしか消えて失せた。
なぜなら
それでもこの残酷な世界は
彼を生かしたから。
ほら顔をあげて。
その殴りたくなる泣きっ面を。
きっと誰かが言ってくれるのを
待ってるのでしょう
君は。
泣かないでなんて
ただのエゴイズムの塊よ。
11/27/2024, 11:06:13 PM
70_愛情
朝にたまたま会っただけで
この黒さが写ってしまうなら、
私は君を避けるべきなのだろうか。
もしこれが
変に白ばかりなものであったのなら、
君は心の底から
笑顔になってくれるのだろうか。
そうならば、きっとそれは
仮面の被る愛情であるに違いない。
でも君は
馬鹿だから
気づかないから
気を遣いすぎるから
優しすぎるから。
私はこの仮面を脱ごうとは思えない。
このままの上っ面な愛情でゆるして。
11/24/2024, 11:00:11 PM
セーター_69
いま、君の声を聞きたい。
星が見える夜だよ。
電話をしたいの。
私は編む。
この藍色のセーターに
星屑を散りばめて。
9/1/2024, 8:10:33 AM
不完全な僕_68
俺には距離感考えなくていいって
そう言われても、怖いものは怖い。
電話の時の君は好きだけど…
なんて続きを言えるような
勇敢な奴じゃない。
ちょっと抜けてて頭のいい君は
こんな僕と一緒にいたら幸せになれないよ。
しかも…
ほらね、やっぱり言えない。
あぁ、あと君は僕って言う奴のことは
キライなんだと言っていたね。
だから使い始めるよ、僕は。
8/25/2024, 2:21:43 PM
向かい合わせ_67
君と向かいの席に座って
君の顔をみて
君だけに向けた笑顔で話す。
でも君は
私と向かいの席に座って
少し遠くのあの子を見つけ
遠い目をして話す。
おねがい。
何かの手違いで
あの子に向けるはずだった笑顔を
見せてくれない、?