平山

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5/12/2024, 12:25:23 PM

子供のままで_52

頭を撫でて、
目線を合わせるためにしゃがんで、
優しく微笑んだ貴方は今、
どうしてしまったの。

私が大学生になろうとしているから?
私のことが好きではなくなったから?

勿論、身長はあの時より高くなったし、
しゃがむ必要は、ありもしない。

だけども、私は大きな貴方の手をもう一度
感じたかった。

空っぽで、
何をしようも孤独な大人になる前に。

5/12/2024, 5:14:12 AM

愛を叫ぶ。_51

君の横顔に「好き」と囁く。

雀の涙よりも小さな自信が
叫びたい心をひたすらに抑えた。

「逃げても無駄だよ」
と言われたかのように
しばらくその場から動けなかった。

それはまた、私に
愛を叫ばさせようとした。

5/6/2024, 5:12:57 PM

明日世界が終わるなら_50

恥ずかしながら、私は匂いフェチだ。

だからと言って、普段から
くんくんと嗅ぎ回る訳にもいかない。

明日世界が終わるなら
とお題で見た瞬間、これしかないと思った。


あの人を抱きしめて、ひたすらに嗅ぎたい。


いや。文面は相当ヤバい奴になる。
というより、文面どころか
全てにおいて変態である。

だが、実際
それくらい安心感のある匂いのする
あの人は魅力的なのだ。

誰も、欲には勝てないものであろう。

5/6/2024, 4:56:54 AM

君と出逢って_49

ふわりと香り
頭で思考が回らなくなる。

香水でもなく、柔軟剤でもなさそうな香り。

その香りが何に替えようとも
大好きになってしまった。

その香りに包まれて眠られたなら
生涯最高の時間を過ごせるだろうに。

あぁ、駄目だ。
既に君のことを大切に思えなくなっている。

僕のモノにしたいと思ってしまっている。

4/30/2024, 9:00:18 PM

楽園_48

花が咲き、どきどきする香りが漂う。
足を踏み出せば全身は、びくりとして-。

君の太ももには私の手が置かれ、
あの花の香りが首元で近くに感じる。

すまない、と言って素早く身体を起こすが
どうにも恥ずかしくて耳が熱をもった。

時間は止まったようで
自分から変わらねば、何も変わらない。

それでも、私は怖くなってしまった。
やっとのことで一歩を踏み出したものが、
夢であったために。

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