ヒラガ

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楽園_48

花が咲き、どきどきする香りが漂う。
足を踏み出せば全身は、びくりとして-。

君の太ももには私の手が置かれ、
あの花の香りが首元で近くに感じる。

すまない、と言って素早く身体を起こすが
どうにも恥ずかしくて耳が熱をもった。

時間は止まったようで
自分から変わらねば、何も変わらない。

それでも、私は怖くなってしまった。
やっとのことで一歩を踏み出したものが、
夢であったために。

4/30/2024, 9:00:18 PM