1年間を振り返る_4
人は 後悔をする。
だから 人殺しはいけない。
今年を振り返り 印象強いことは
夢日記を始めたことだった。
紙はなんでもいいらしいので
とにかくやってみるしかないと思った。
こんな時に好奇心が湧く私の性格は
やはり無駄なところでしか発揮されない。
少し呆れる自分もいながら
寝て 起きて 書く。
これを繰り返した。
その中でも段違いな内容であったのが
人殺しはいけない
と感じたきっかけの悪夢だ。
ここでやっと本題に入ろうと思う。
「自宅 キッチンで
人間を殺した後 解体して冷凍した」
もう処置済みしか見ていなく
肝心の“人間が人間に殺される瞬間”は
見られなかった。
しかし どうしようもなく
ある感情が襲ってくるのだ。
“後悔”であった。
とくかく言い訳を考えなければ…
どうしよう…
バレたらヤバい…
こんな思考回路がごちゃごちゃとした。
そんな時に知人が来て
そんなことで焦るのかと言い放つ。
呆れた顔…ではなかった。
正確に言うと顔は見ていなかった。
そこで目が覚める。
ああ こんだけかとも思ったが
肉塊はこの目で見た。
もし 同じような夢が
もう一度見られたなら
僕は あの知人を殺したい。
何故かと問われても やりたいのだから
しょうがない。
きっと これが
人殺しは犯罪だと叫ばれる理由であろう。
みかん_3
蜜柑の中でたまに見つける
あの小さい実を食べながら
お願い事すると
それが叶うんだって。
無邪気で純粋な笑顔が
俺の心をくすぐった。
あの娘を思い出し
蜜柑を食べては
それを探したが
なかなか見つからない。
あんな可愛い小娘じゃ
よっぽど若くてカッコいい奴と
付き合うんだろう。
蜜柑が俺に説得をしてきているようで
嫌気がさし
それも不味いように感じ始めていた。
炬燵でぬくぬくとしていた俺に
一件のメールが送られた。
あの娘からで写真付きだった。
見て見て!
蜜柑の小さい実見つけたよ!
お願い事叶うと良いな〜
何処かで見たような夕焼け色。
そんな色が詰まった小さい実が写っている。
歳の差がありすぎるだの
イケメンじゃないだの
そんな言い訳は今は考えないことにした。
ただ 願い事ひとつ
それが叶えば
きっとあの笑顔をさらに近くで
見られる気がするから。
冬休み_2
予定の詰まりすぎだと思っていた冬休みも、
どうってことなくなった。
聖なる夜も、イルミネーションも、
ただの夜で、ただの街灯にすぎなかった。
あぁだと信じてみたり、
あぁじゃないと思い返してみたりもした。
でも、やっぱり埋まらない。
君じゃなかったら、駄目だというと重いよね。
だから僕は、変わってみせるよ。
君が振り返りたくなるほどに。
手ぶくろ_1
君と過ごしても、
冬の冷たさは否応なしに差し掛かる。
僕は人の温もりを求め、
君の手を取ろうとしたが出来なかった。
ただ、弱かったんだ。
それだけの理由で、いくつの壁が隔たれたか。
きっと君も寒いだろう。
だから、今できる最大限を
“手ぶくろ”というプレゼントで贈ろう。
僕が強くなるまで、
それをして待っていて欲しい。
君の笑顔は必ず守るから。