テーマ 最初から決まってた
「私、結婚するの。」そうやって僕に微笑みかけたのは、10年片想いし続けた女性だ。
天使の様な微笑みと裏腹に、言っていることは僕の心に深く切り刻むナイフのような鋭利な内容だった。
彼女と初めて出会ったのは高校生の時。まだあどけない女の子だった。
肩までの艶やかな黒髪に真っ白な透き通った肌。肌から滲むようなピンク色の頬。一目惚れだった。
ずっと言いたかった。「キミが好きだ。」と。たったその一言を言えずにずっと君の友達の振りをしていた僕は弱虫だ。
彼女に恋人ができる度、心が張り裂けそうだった。
でも言い出せなかった。友達なら関係が永遠に終わらないと思っていたから。ただの僕の傲りだ。過信だ。
何度も伝えるチャンスはあった。でも言えなかった。
もし伝えていたら、君は僕の気持ちに応えてくれていたのだろうか。
いや、それはないな。最初から決まっていたんだ。
君は僕だけの君になることはないことを。
「おめでとう。」僕はめいいっぱいの笑顔で君を祝おう。君の友達として。
太陽があるから月が輝ける
暗闇があるから光が目立てる
朝があるから夜を越せる
木陰あるから暑い日差しの道も歩ける
過去の傷があるから優しくできる
哀しみを乗り越えたから慈しめる
親切心のない環境にいたから、些細なことでも感謝し愛することができる
地獄でも這いつくばり歩みを止めなかったから天国をみれた
諦めなかったから、希望を捨てなかったから光が見えた
つまらないことでも、笑っていよう。
そしたら少しは楽しく感じれるかもしれないから。
1年後、この片想いが実り、花咲かせてますように。
あなたの腕、あなたの声、あなたの全てを独り占めできますように。
子供の頃は
子供頃、将来なんにでもなれる気がしていた。
自分への可能性を無限に感じていた。
子供の頃は、自分を無条件に信じられていたのに。
いつのまにか、自分自身を信じられず可能性さえも「できるわけない。」その一言で片付け、潰していった。
「できるわけない。」違うだろう。「できるわけない。だからこそ挑戦するんだろう。」
逃げるな、卑怯者が。怖気付くな。挑め、進み続けろ。転んだなら立ち上がればいい。疲れたなら休めばいい。だけど立ち上がり方、歩き方を忘れるな。
負けてもいい。諦めず立ち向かって負けたなら、挑んだ自分を誇れ。勝ち負けにこだわるな。結果よりも過程に重きを置け。
後ろを向きながら進むな。前だけをみて進め。
下を向くな、上を向け。
戦場という名の社会に挑め。
誰に負けてもいい。だけど弱い自分には負けるな。